最近の健康ブームでまた注目を浴びはじめた青汁。
青汁には健康にいいイメージがあるけれど、「本当に体にとって良いのか?」ということを疑問に思う人も多いのではないでしょうか?
青汁にはメリットはもちろんですが飲み方を間違うとデメリットもあります。
青汁の効果を得るためにはデメリットもしっかり理解して、メリットを得るために効果的に摂取できるように、今回は青汁のメリットとデメリットについて解説します。
青汁は飲みすぎると危険?青汁のデメリットは?
健康なイメージが強い青汁ですが、飲みすぎによるデメリットもあるので注意が必要です。
①シュウ酸の過剰摂取
青汁の原材料としても使用されることの多い野菜であるほうれん草にはシュウ酸という成分が多く含まれます。
このシュウ酸は通常、腸内でカルシウムと結合すると排便されるのですが、シュウ酸の量が多いと腸内では対処できずに尿管の中でカルシウムと結合してしまい尿路結石を引き起こしてしまう可能性があるのです。
ただし、茹でることでシュウ酸は水の中に溶けだすので、ほうれん草を食べる場合には、ビタミンを熱で破壊してしまわないためにも50℃洗い(もしくは茹でる)で処理してから食べることがおすすめです。
そのため、生で使用されている青汁に関しては、飲みすぎには注意が必要であるので、各商品に推奨量以上飲むことは健康のためにもおすすめできません。
②血液凝固剤の働きを阻害
青汁と併用するのが危険であるとされている薬で代表的なものに血液凝固剤の一種であるワーファリンがあります。
この薬は心臓や血管の病気を持つ方に処方されることが多いです。そして、血管内で血液の塊である血栓ができないように、血液をさらさらにするために使用されます。
しかし、青汁に豊富に含まれる成分の1つであるビタミンKには血液を凝固させる働きがあります。
そのため青汁を飲むと血液凝固剤の働きが阻害されてしまうため、医師からもワーファリンをはじめとする血液凝固剤を服用する人はビタミンKを豊富に含む食品は摂取しないように指導されます。
③カリウムの過剰摂取
青汁にはカリウムが豊富に含まれているので、私達の体の中の塩分濃度を調整してくれます。しかし、この働きが腎臓病で薬を飲んでいる人や人口透析をしている人にとってはカリウムの摂りすぎにより腎臓に負担をかけてしまう恐れがあるので飲むことをおすすめできません。
④その他
栄養価の高い青汁は③④のように薬との飲み合わせによっては弊害が起こる場合もあるので、持病がある方や服用の薬がある方は主治医に相談してから飲むことをおすすめします。
また、他にも食物繊維が豊富なために飲みすぎると便秘や下痢を引き起こしてしまう場合もあります。そして、定期的にお金がかかったり味にクセがあるため飲みやすい・好きな味のものを選ばなければ継続して続けられないというデメリットがあります。
青汁はメリットたくさん!青汁の効果がすごい
ここまで青汁のデメリットを紹介しましたが、青汁にメリットもたくさんあります。それでは青汁の三大メリットをご紹介しましょう。
①ビタミン・ミネラル補給して免疫力向上で元気な体に!
野菜に多く含まれているビタミン・ミネラルですが1日の必要量とされている350ℊを全て食事から摂るのはなかなか難しいです。そんな時におすすめなのが青汁になります。
食事からでは補えきれないぶんを毎日1杯の青汁を飲むことでサポートできるのです。また、ビタミンは加熱に弱いという特徴がありますが青汁であれば生のまま取り入れることができます。
ビタミン・ミネラルをしっかりと摂り入れることで免疫細胞の働きも活性化されて元気な体つくりのサポートもしてくれます。
特に野菜不足を感じている方にはぜひ摂り入れていただきたいです。(もちろん基本は食事からの摂取ですが)
②食物繊維で腸内環境キレイに便秘しらずな毎日に!
炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルに続き第六の栄養素とも呼ばれている食物繊維が豊富に摂れるのも青汁の特徴の1つです。
食物繊維は腸の運動を活発にしてくれて便の排出を促したり腸内環境を整えてくれたりで体に蓄積されている老廃物をスッキリと排出してくれます。
特に便秘でお悩みの方にはぜひ試していただきたいです。そのため、ダイエットや免疫力の向上にも効果的であると言われています。
③睡眠の質を上げて毎日快適に過ごせる体内時計をゲット!
青汁に豊富に含まれる食物繊維やミネラルよって、腸内環境がきれいに整えられることで毎朝しっかりと排便することができるようになります。
そして、青汁に豊富に含まれるメラトニンという成分によって快適な睡眠を導いてくれるとともに体内時計を整えてくれる手助けをしてくれるのです。
このように体内リズムが整うことで、睡眠の質も高くなり毎日の生活が精神的にも肉体的にも快適に過ごすことができるようになるのです。そうなることで健康にもストレスの緩和にも効果的になると言われています。
特に睡眠不足やなかなか疲労がなくならなくてお困りの方におすすめです。
青汁の選ぶポイントは?
ここまでで青汁のメリット・デメリットを理解していただけたと思います。そこで、青汁を選ぶ際に参考にしていただきたい5つのポイントをご紹介します。この5つのポイントを押さえて選んでいただければあなたにピッタリの青汁を選んでいただけるとことでしょう。
①代表的な原材料
青汁の代表的な三大原材料としては、大麦若葉、ケール、明日葉があります。どの原材料がメインで使用されているのか、他にどのような原材料が使用されているのかで味や期待できる効果が変わってきます。
飲みやすくて味にクセがなく、健康維持や鉄分補給の効果を期待する方は「大麦若葉」を。味にクセはあるが緑黄色野菜の王様と呼ばれるほど栄養価が高くて美肌やカルシウムの補給に効果を期待するのであるのならば「ケール」を。そして、健康維持やむくみ・便秘の解消を望む方には「明日葉」をというようにご自身の目的にあった原材料を基準に選ぶことがポイントです。
②美味しさ
青汁を毎日飲みことを習慣づけるために大事なことに飲みやすい美味しさがあります。
昔の青汁のイメージでは苦い・まずいですが、今の青汁は味のバリエーションが様々です。苦い味のものもあれば、抹茶味、甘い味、野菜ジュースのような味、フルーツジュースの味など青汁といってもメーカーによりいろいろあります。
自分や家族が美味しいと感じることができる青汁を選ぶことも続けるには大事なことの1つです。
③安全性
青汁を選ぶ際に気をつけたいのが安全性です。
青汁の原材料が国産であるのか外国産であるのかどうか。無農薬のものを使用されているかどうか。製品に食品添加物が使用されているのかどうか。
また、原材料や製品の放射能検査が実施されているかどうかなどできれば確認しておきたいポイントです。
原材料が外国産であるから悪いというわけではありませんが、できれば国産のものを選べる方が良いですよね。
健康のためにと飲むことが多い青汁であるのでご自身が安心して飲めるものを選ぶことが大切です。
④形状
青汁というと一般的には粉末がイメージされますが、粉末以外にもサプリメントタイプやジュレ状、冷凍タイプ、フリーズドライタイプ、ジュース状など様々なタイプのものがあります。
それぞれの形状には飲みやすさだったり持ち運びの便利さだったり保存のしやすさだったりとメリットデメリットがあります。
ご自身のライフスタイルに1番取り入れやすい形状のものを選択するのがおすすめです。
⑤コスト
青汁を長期間継続して飲み続ける上で大事なポイントになるのが1回あたりどのくらいかかるかということです。
いくら飲みやすくて効果があるといっても家計に厳しいとなるとなかなか手が出せないですよね。
価格だけで選ぶものではありませんが、できるだけ安く利用できると良いですよね。
青汁飲んで健康的な生活を実現!
健康なイメージが強い青汁ですが、デメリットもあります。しかし、一方でたくさんのメリットがあります。デメリットに関しては少し気をつけることで防ぐことができます。
毎日の食生活で野菜不足が気になっている方は、ぜひ、青汁を飲んで健康的な生活を実現していきましょう。