便秘解消の代表的な栄養素「食物繊維」。
その食物繊維を豊富に含んでいる健康食品の代表的なものと言えば「青汁」ですね。
実際に原材料の「ケール・大麦若葉・明日葉」には食物繊維が豊富に含まれています。
しかし、食物繊維と一言で言っても、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類に分類されます。
この2種類の食物繊維のうち「水溶性食物繊維」は私たちの日常的な悩みに実はとても貢献してくれてるのだとか…
そんな水溶性食物繊維がどう役立っているのか詳しくみていきましょう!
まずは水溶性食物繊維についておさらい!
<水溶性食物繊維とは?>
「水溶性食物繊維」とは名前が示している通り、「水に溶ける食物繊維」のことです。
水溶性食物繊維は、野菜のほか果物や海藻類、こんにゃくなどに多く含まれている食物繊維です。
自然のものと人工的に作られたものとに分けられて、自然のものだとグルコマンナン、ペクチン、アガロース、アルギン酸ナトリウム、イヌリンなどの種類があります。
また、人工的に作られたものだと難消化性デキストリン、ポリデキストロースなどがあります。
これらの水溶性食物繊維は、水に溶けてゲル状になり、胃の中にある食べ物を包み込み、コレステロール、糖質、塩分の体内への吸収を抑えてくれます。
難消化性デキストリン=水溶性食物繊維!?
青汁のパッケージの裏の原材料の欄に「難消化性デキストリン」と書いてあるのをみたことある方も多いと思います。
前述しましたが「難消化性デキストリン」は人工的に作られた水溶性食物繊維のことで、難消化性デキストリンと呼ばれているものは全て、水溶性食物繊維が入っています。
基本的には、パッケージに記載されていなくても「ケール・大麦若葉・明日葉」を原材料としている青汁なら、全て水溶性食物繊維は含まれています。
いってしまえば、青汁の原材料全てに含まれている水溶性食物繊維ですが、特に豊富に水溶性食物繊維が含まれているのは「ケール・大麦若葉・明日葉」のどれなのでしょうか?
青汁の原材料に含まれている食物繊維の量は?
ケール | 大麦若葉 | 明日葉 | キャベツ | |
---|---|---|---|---|
食物繊維(g/100g) | 3.7 | 4.1 | 5.8 | 1.8 |
食物繊維量をそれぞれみてみると、ケールが3.7、大麦若葉が4.1、明日葉が5.8と明日葉が一番多く配合していることがわかります。
一般的な野菜の代表としてキャベツの食物繊維量を載せていますが、共通して言えることは、キャベツと比べて、どの原材料もキャベツの倍以上の量の食物繊維を含んでいるということです。
このように青汁に豊富に含まれている食物繊維ですが、どのような効果が期待できるのでしょうか。
青汁に含まれる水溶性食物繊維の5つの効果がすごい
①便を柔らかくして、便秘・便通の改善に!
水溶性食物繊維には、硬くなった便を柔らかくして、便秘を解消して、便通を良くする効果があります。
便秘になっている時、便は硬い状態になっています。
硬くなった便に、水に溶けてゲル状になった水溶性食物繊維が吸着することによって、便は水分を与えられるので柔らかくなります。
便が水分を含んで柔らかくなると、腸内での便の移動がスムーズになり便秘解消・便通の改善につながります。
②水溶性食物繊維が善玉菌のエサに!腸内環境を整える
水溶性食物繊維は腸内でオリゴ糖に変わります。
またオリゴ糖は、ビフィズス菌などの善玉菌のエサとなり善玉菌を増やす働きがあります。
善玉菌が増えると悪玉菌が減るので、腸内環境がよくなり便秘や下痢などを改善してくれます。
③血中のコレステロールを減らしてくれる!
水溶性食物繊維は、血中のコレステロール値を下げることにも役立ちます。
なぜなら、水溶性食物繊維がゲル状(ネバネバ)になることによって、体に吸収される前にコレステロールを吸着して、そのまま便と一緒に排出してくれるからです。
血液中のコレステロール量が増えると血液がドロドロになり、最悪の場合動脈硬化になってしまいます。
しかし、水溶性食物繊維を摂っていると血液中のコレステロールを減らしてくれるので、動脈硬化になるのを防いでくれます。
④血糖値の急激な上昇を抑えてくれる
水溶性食物繊維は血糖値の急激な上昇を防いでくれます。
仕組みとしてはコレステロールと同様で、水溶性食物繊維のネバネバによって、体に吸収される前にコレステロールを吸着することで小腸での糖分の吸収を抑制してくれるからです。
血糖値が上昇すると、インスリンというホルモンが分泌されます。
インスリンは、血糖値の高さによって分泌する量も変わってくるので、急激に血糖値が上がるとインスリンも分泌量も増えます。
インスリン分泌量が増えると、血液中の糖を脂肪として蓄えようとする働きも強くなってしまうので、肥満や糖尿病につながってしまいます。
しかし、水溶性食物繊維を摂っていれば、小腸で糖分が吸収されるのを抑制してくれるので、急激な血糖値の上昇を防いでくれて、肥満や糖尿病の予防につながるのです。
⑤カルシウムなどのミネラルの吸収を助ける
水溶性食物繊維には、カルシウムなどのミネラルの吸収を助けてくれる働きがあります。
その理由として水溶性食物繊維のネバネバや、腸内細菌を活性化させる作用が、腸管でのミネラル吸収の促進につながるのです。
また、カルシウム以外にも、マグネシウムや鉄、亜鉛の吸収率をアップしてくれます。
水溶性食物繊維は、主に腸管に良い効果がみられますね。腸管は栄養成分が吸収される器官なので、腸管がよい状態だと栄養素の吸収もよくなります。
水溶性食物繊維を摂るのにおすすめな青汁3選!
①サンスター健康道場 粉末青汁
「サンスター健康道場 粉末青汁」には原材料の野菜由来の食物繊維3.6gが含まれています。
また、食物繊維以外にも豊富な栄養成分が含まれていて、それは野菜100g分の栄養成分に匹敵するので、野菜不足も解消できます。
②大正製薬 ヘルスマネージ大麦若葉青汁<難消化性デキストリン>
「大正製薬 ヘルスマネージ大麦若葉青汁<難消化性デキストリン>」には、難消化性デキストリンを主な原材料として作られている青汁です。
食物繊維量は、使われている野菜の食物繊維量と難消化性デキストリンを足すと、5.9gもの食物繊維が含まれています。
特定保健用食品(トクホ)に認定されている青汁なので、食後の血糖値が気になる方におすすめです。
③KOWA 黒糖抹茶青汁寒天ジュレ
「KOWA 黒糖抹茶青汁寒天ジュレ」には1.98gの食物繊維が含まれています。
食物繊維が豊富な寒天や、レタスの約66倍もの食物繊維が含まれている「クマイザサ」という植物を原材料に作られています。
また、乳酸菌も配合されているので、食物繊維と一緒に摂ることによって、腸へのさらなる好効果が期待できるでしょう。
毎日スッキリ!青汁で水溶性食物繊維をたっぷり摂ろう!
食物繊維はかつては栄養的な価値はないものとされてきました。しかし、最近では「第6の栄養素」と呼ばれ、その健康効果が注目される成分にまでなりました。
一方で、特に普段から野菜など食べない人は、バランスよく食物繊維を摂ることが難しいのもまた事実です。
そんな時に、青汁は忙しい日常でも1杯飲むだけで手軽に摂れて食物繊維を補うことができます。
今日から水溶性食物繊維を積極的に摂って、体の中から綺麗にしませんか?
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