貧血と言われたことがある。
いらいらすることが多い。
集中できない。疲れが取れない。めまいがする・・・。
そんな経験はありませんか?
一つでも当てはまる人は鉄分が不足しているのかもしれません。
月経や出産などの関係で、女性は特に鉄分不足の方が多いと言われています。なんと4人に1人が鉄分不足で悩んでいるのです。
鉄分は別名「血のミネラル」とも呼ばれており、赤血球を作るのに欠かせない栄養素です。不足することで全身に酸素が行き渡らなくなる為、身体の不調が起きやすくなります。
本来、食事から摂るのが理想ですが、摂った鉄分が身体に取り込まれるのはおよそ5〜20%。鉄分不足に悩んでいる人はこれでは補いきれないですよね。
そこでおすすめなのが、鉄分を豊富に含んでいる青汁。手軽に飲むことが出来て、栄養価も高い為効率よく栄養が摂れます!
鉄分とは?
鉄分はヒトの体に必要なミネラルの一種で、身体の中での役割は大きく2つに分けられます。
血液中に含まれ、赤血球の材料となり、全身に酸素を運ぶ。
30~40%
血液中の鉄分がなくなったときのためのストックとして肝臓・骨髄・脾臓に貯蓄されている。
鉄分が不足することで赤血球を作ることが出来ずに貧血となりますが、ストックされている鉄分のおかげですぐに貧血となることはありません。何か症状が現れた時は、ストックされている鉄分も不足していることになります。
鉄分が不足することで、めまい・疲れやすい・肩こり・冷え・食欲の低下・イライラする・肌荒れ・抜け毛・爪の異常などの症状が現れます。
このような症状が現れないように鉄分不足にならないようにしなければなりません。では、貧血予防のためだけに鉄分を取らなければいけないのでしょうか?
鉄分の効果って?
鉄分には次のような効果があります。
①貧血予防
赤血球を増やし、酸素を全身に運ぶ。
②老化防止
老化の元となる活性酸素を除去する。
③疲労回復
筋肉に酸素を送り込むことで疲労回復効果を高める。または疲労物質と呼ばれる乳酸を作り出さないように働きかける。
④美肌効果
美肌の元となるコラーゲンを作る為に必要。
⑤免疫力アップ
免疫に関係する白血球の機能をサポートする。
⑥心の安定
気持ちを落ち着かせる効果のあるホルモン(セロトニン)を作る手助けをする。
貧血予防以外にもこんなに良い効果があります。
ますます「鉄分不足を改善しないと!」と思ってしまいますね。では何を食べれば鉄分を補う事が出来るのでしょうか。
鉄分を補うにはどうしたら良い?
1日に必要な鉄分量
通常時:7.0〜7.5mg
成人女性
通常時:6.0〜6.5mg
月経がある場合:11.0mg
妊婦初期:+2.5mg
妊婦中期・末期:+15.0mg
授乳期:+2.5mg
鉄分は様々な食品に含まれていますが、特に肉・魚などの動物性食品や野菜・卵・豆腐などの植物性食品に多く含まれています。その中で、食品に含まれている鉄分は吸収率の高い「ヘム鉄」と吸収率の低い「非ヘム鉄」に分けられます。
ヘム鉄は動物性食品に含まれ、15~20%が身体の中に取り込まれます。非ヘム鉄は植物性食品に含まれ、5%ほどが身体の中に取り込まれます。
具体的に食品に含まれている鉄分の量は以下の通りです。
ヘム鉄
食品名 | 使用量 | 鉄含有量 |
---|---|---|
豚レバー | 80g
10.4mg
| |
鶏レバー | 60g | 5.4mg |
牛もも赤身 | 80g | 2.2mg |
カツオ | 70g | 1.3mg |
イワシ | 50g | 0.9mg |
キハダマグロ | 70g | 1.4mg |
牡蠣 | 20g(1個) | 0.4mg |
煮干し | 10g | 1.8mg |
非ヘム鉄
食品名 | 使用量 | 鉄含有量 |
---|---|---|
ほうれん草 | 70g
1.4mg
| |
小松菜 | 70g | 1.9mg |
菜の花 | 70g | 2.0mg |
大豆(茹で) | 30g | 0.6mg |
油揚げ | 10g | 0.4mg |
卵黄 | 25g(1個) | 1.5mg |
ひじき | 5g | 0.3mg |
ごま | 5g | 0.5mg |
※卵黄は植物性食品ですが、非ヘム鉄に分類されます
数値だけ見ると簡単に必要な量を取れそうな気がしませんか?しかし先ほどお話ししたように、身体の中に取り込まれる量は多くても20%です。
”鉄分を摂るならほうれん草を食べよう!”と耳にしたことがあると思いますが、ほうれん草に含まれる鉄分の量はおひたし1回分で1.4mg。そのうちたったの5%しか身体の中に取り込まれないので、0.07mgしか摂れていないことになるのです。これはかなり少ない量と言えます。
かと言って、レバーなどのヘム鉄から鉄分を摂ってばかりいると栄養バランスが乱れてしまいます。そこで知っておきたいのが、非ヘム鉄の取り込む力を高めてくれる食材があるということです。
非ヘム鉄の取り込む力を高めてくれる食材
動物性たんぱく質
鉄とくっつき、取り込む力を高めてくれる肉・魚類を一緒に取ると良いです。ただし、卵や乳製品にはこの働きがないと言われています。
ビタミンC
取り込む前にヘム鉄に変えてくれます。ただし、ビタミンCは熱に弱いため、調理方法によってはビタミンCが失われてしまいます。
レモン・いちご・キウイ・ブロッコリー・キャベツ・ピーマンなどに多く含まれています。
クエン酸
鉄を包み込んで、取り込みやすい状態に変えてくれます。他のミネラルに対しても同じ働きをします。酸味のある果物・トマト・酢・ヨーグルトなどに多く含まれています。
月経中の女性や疲労を感じている方は、鉄分不足の可能性があります。鉄分を多く含む食材と取り込む力を助けてくれる食材を一緒に摂り、食事でしっかり補うようにしましょう。
鉄分とるなら青汁がおすすめ!
現状、1日に必要な鉄分を摂れている女性はほとんどいません。体には必要な栄養素ですが、身体の中に取り込まれる比率からも分かるように、普段の食事から十分に摂ることが難しいのです。そこで、今ある食生活にプラスして欲しいのが青汁です。
青汁だけで、1日に必要な鉄分を摂ることはできませんが、足りない分を補うにはピッタリです。
青汁の原材料には様々な緑黄色野菜が使われていますが、その中でも鉄分が豊富に含まれているは”大麦若葉”を使っている青汁です。
多いものだと1回で4.2mg摂ることができます。さらに大麦若葉には鉄の取り込みを良くしてくれるビタミンCや鉄分と同様に貧血予防に効果的なクロロフィル(緑葉素)も含んでおり、鉄分不足や貧血に悩んでいる方には嬉しい食品ですね。
鉄分とるならサプリより青汁の方がいい2つの理由
①鉄分の摂りすぎはよくない
サプリメントの鉄分は食品と比べ、身体に取り込まれやすい鉄分になっています。そのため、場合によっては過剰に摂ってしまうことがあるのです。過剰に摂ってしまうと肝機能が弱くなる、ミネラル(亜鉛など)の取り込みができなくなる、皮膚の色素沈着などの症状が引き起こされる可能性があります。
②鉄分が十分に摂れないサプリメントもある
価格が安いほど、十分な量が摂れません。また、身体に悪影響を与える添加物が含まれている可能性があります。それでは鉄分を補給しているとは言えません。
このような理由から、青汁の方が良いと言われています。安心して鉄分を補うことが出来ますよ。
青汁飲んで鉄分とろう♪
鉄分は性別・老若男女問わず身体に必要な栄養素です。その中でも特に月経による貧血に悩んでいる女性や疲れが溜まっている方は積極的に摂らなければなりません。しかし、食事だけでは補いきれない場合があるため、その時は青汁を利用しましょう。
青汁は安全かつ効率よく鉄分を摂ることが出来ます。青汁の中でも大麦若葉を原材料としている青汁が一番鉄分を含むため、大麦若葉が含まれている青汁を選びましょう。鉄分不足に悩んでいる方やこれって貧血かも?と思う症状がある方は、一度青汁を手に取ってみてください。
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