胃腸の調子が悪くても時間がないと放っておいたり、市販薬でごまかしごまかし過ごして人もいるのではないでしょうか?
胃腸の調子が悪くなると食欲もなく、体力もなくなって栄養不足も気になります。
生活習慣の乱れやストレスのせいにしがちですが、その胃腸の不調はピロリ菌のせいかもしれません!
放っておくと胃を荒らし、胃がんの原因ともいわれているピロリ菌とは、どんなものなのでしょうか?
胃がんや胃潰瘍の原因になる「ピロリ菌」ってそもそもナニ!?
ピロリ菌とは?
ピロリ菌の正式な名前は「ヘリコバクター・ピロリ」といいます。
胃の粘膜に住み着いている細菌です。強い胃酸にも負けずに胃の中に住み続けることができるのは、「ウレアーゼ」という酵素。
この酵素を出すことで胃の中の尿素を分解、酸をアンモニアに中和することでピロリ菌は身を守っているのです。
しかし、このアンモニアが問題。胃の粘膜を傷つけ胃壁を炎症させる原因なのです。
ピロリ菌の原因は?
ピロリ菌は、経口感染などによる食べ物から体内に入るとされています。
成人になると自然に排菌されることから、抵抗力の弱い幼児期に感染していた、ということが多いようです。
60代50代の半数以上がピロリ菌に感染しているといわれていますが、これは当時の衛生状況によるものと考えられています。
実は、憎きゴキブリもその感染源になっています。
現在は生活環境が改善され、衛生的にも保菌者は減少傾向とされていて、10代の保菌者は10%程度と言われています。
ピロリ菌が陽性であることのリスクは?
ピロリ菌は十二指腸潰瘍や胃潰瘍、萎縮性胃炎の原因とされていて、胃がんを引き起こすといわれています。
感染していることだけで病気の症状がすぐに出てくることはありませんが、胃腸に問題を起こすとほとんどの人は胃炎を起こします。
また、ピロリ菌の除菌後はこれらの病気がぐっと減るという結果に。
ピロリ菌対策はどうすればいい?
ピロリ菌に感染していてもほとんどの場合自覚症状がありませんが、感染していることがわかれば除菌をする必要があります。
一定期間投薬することで除菌することが可能ですが、逆に言うと除菌しない限り胃の粘膜を痛める可能性が続きます。
通常、胃酸からの刺激を胃粘膜が保護してくれていますが、ピロリ菌により胃壁が傷ついていると胃酸からの刺激はもちろん、塩分や刺激物の多い食事やストレス、発がん性物質などの刺激をもろに受けてしまいます。
つまり、除菌だけでなく、ピロリ菌が活発に活動できない状態を作り、胃腸を修復させることも大切。
ピロリ菌は栄養が偏ることで増えることがわかっています。バランスの取れた食生活と胃腸の働きを悪くするストレスを発散するなど、悪い習慣の改善が必須なのです。
ピロリ菌の活性化を防いで胃腸を整える必要がありますが、そんなときに青汁がおすすめです。
胃腸が弱っているからこそ食事にも気を付けたいもの。青汁には豊富な栄養素がとれるだけでなく、胃腸の働きを助ける様々な効果が期待できるのです。
青汁がピロリ菌の除菌・減菌に効果的な4つの理由
①胃壁を保護
青汁の緑の成分の元、葉緑素はクロロフィルとも呼ばれ、胃壁の保護をしてくれます。
ビタミンUは潰瘍を防ぐ効果があるといわれています。いずれも胃腸薬の成分として使われている成分です。
②胃粘膜の保護
青汁の栄養素の一つβカロテンは、体内でビタミンAとなって胃粘膜を整えます。
また明日葉の特有のカルコンというポリフェノールは胃酸過多を改善し、胃粘膜を守る働きがあります。
③消化を助ける
青汁は消化に必要な酵素を効率的に摂ることができます。
酵素は食べ物を消化しやすいように、胃腸を整えてくれます。
また、食べたものの消化がスムーズになることで、消化するときの負担を軽くすることで胃を守ります。
④ピロリ菌の除去
アブラナ科の野菜に含まれているスルフォラファンという成分には、ピロリ菌を除菌する効果があるという研究結果があります。
強力な殺菌効果、解毒作用、抗酸化作用があるとされ、癌の予防効果が注目されている成分です。
ピロリ菌の除菌・減菌におすすめな青汁の原材料
数ある青汁からピロリ菌対策におすすめしたい原材料は、明日葉とケール。いずれも普段の生活では取り入れにくい野菜ですが、青汁なら簡単に摂ることができます。
これらの含有量が多い青汁を選べば、ピロリ菌の働きを抑える効果がより一層期待できます。
カルコンがいっぱい明日葉効果
明日葉特有の成分カルコンは先述の胃酸の分泌を抑える効果の他、ピロリ菌が活性化するのを押させる働きがあります。
明日葉青汁でおすすめはふるさと青汁
明日葉、桑の葉、大麦若葉の3つの原料は純国産で、農薬や化学肥料不使用。妊婦さんでも飲める安全性が自慢です。
明日葉は栄養豊富な根っこから使用されているので、明日葉の栄養素を丸ごと摂ることができます。
ケールのスルファラファンで減菌作用
ケールはアブラナ科の植物で、スルファラファンが含まれています。ピロリ菌の減菌作用があるほか、肝臓の機能を高めてくれます。
また、ケールに含まれるメラトニンには免疫力の強化や抗がん作用が期待できます。
ケール青汁でおすすめはファンケル本搾り青汁ベーシック
国産ケール100%!ファンケル本搾り青汁ベーシックは、土づくりからこだわったミネラル農法で作ったケールをそのまま搾汁しているので、栄養をたっぷり取り込めます。
ケール独特の苦みや青臭さを抑え、飲みやすさにもこだわっています。
ピロリ菌の除菌・減菌の効果を高める青汁のアレンジ
そのままでもピロリ菌対策に効果が期待できる青汁ですが、アレンジして飲めばさらに効果アップ。青汁を一層効果的に美味しく飲むことができます。
おすすめ1 青汁の緑茶割り
青汁を緑茶割りにして飲むと、抗菌作用がアップします。緑茶に含まれる緑の成分、カテキンは殺菌作用で知られる成分。
明日葉や大麦若葉などが主原料の青汁に、濃いめに出してお茶を多めにするのがポイント。すっきりとした味わいでごくごく飲めます。
おすすめ2 マヌカハニーをオン
強い抗菌作用で人気のマヌカハニーは、ニュージーランドに自生するマヌカの花から採れるはちみつです。混ぜて飲めば、殺菌効果だけでなく甘味で美味しくいただけます。
マヌカハニーは活性強度がよって抗菌効果が違うので、なるべく活性強度の高いものを選ぶようにしましょう。
おすすめ3 ヨーグルトアレンジ
ピロリ菌対策に注目のヨーグルトLG-21にプラスして、ちょっとしたデザートに。粉末タイプの青汁なら、そのまま掛けるだけで手軽に食べることができます。
先述のマヌカハニーなどハチミツをプラスすると、より一層おいしくいただけるのでおすすめ。
注意!青汁と合わせて飲んではいけないもの
ピロリ菌に有効な青汁ですが、コーヒーやアルコールは合わせて飲むのは控えましょう。これらは胃酸の分泌を促進させる働きがあるため、青汁の効果がなくなってしまいます。
また、青汁を飲まない場合でも胃腸の調子がすぐれない場合は、摂取はひかえるべき。
ピロリ菌除菌中に医師から処方された薬を服用している時でも、青汁は飲んでも問題ないといわれています。投薬時については医師の指示に従いましょう。
青汁飲んでピロリ菌を予防・除菌しよう
青汁は胃腸の働きを整えるだけでなく、ピロリ菌対策にも有効ということがわかりました。
もちろん、ピロリ菌に感染しているなら除菌しない限り菌が胃腸を痛め続けることに変わりはありませんが、バランスの良い食生活をすることでその働きを抑えることは可能です。
胃腸に不安があるなら、まずは青汁を習慣にすることから始めてみましょう。
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