フリーズドライ製品で思いつく食べ物と言えばどんなものを思いつきますか?
味噌汁やスープなどを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
青汁も現在いろいろなタイプのものが販売されていますが、その中でも粉末タイプのものが主流として売られています。
同じ青汁でも製造方法が異なると違いが出るのか気になるところ。
これまで、あまり注目されることが少なかった製造方法ですが、実は製造方法にはそれぞれ特徴があるのはもちろんメリット・デメリットがあります。
そこで、私たちの口の中に入る青汁がどのようにして作られているのかしっかり理解して自分に合った青汁を選んでいただきたいので、今回はフリーズドライ製法のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
同じ粉末でも全然違う!?青汁の製造方法について知っておきたいこと
青汁は大きく分けて、粉末(フリーズドライ・顆粒)、液体、冷凍、ゼリー、錠剤タイプの5種類に分類されます。
今回はその中でも粉末タイプの青汁に絞って説明していきます。
青汁の粉末の主な製造方法
粉末タイプの青汁の製造方法は大きく分けてフリーズドライ製法・スプレードライ製法(低温乾燥法)・粉砕乾燥法・赤外線製法の4種類になります。
まずは、この4種類の製造方法がどのようなものであるかを説明していきます。
①フリーズドライ製法
フリーズドライ製法は別名「真空凍結乾燥法」とも呼ばれます。
新鮮な原材料で製造された青汁をマイナス30℃の中で急速冷凍して、真空状態で水分だけを抜き取り乾燥させる製法になります。
もしくは、青汁の原材料そのものをフリーズドライしてから、それを粉砕するという場合もあります。
②スプレードライ製法(低温乾燥製法)
スプレードライ製法は別名「活性保存法」とも呼ばれています。
新鮮な原材料で製造された青汁を高さ18mのスプレードライタワーから霧状に飛ばして、高温の熱風にあてて、水分を飛ばして乾燥させる製法になります。
一般的に行われるスプレードライ製法の熱風は高温で行われますが、青汁を製造の際に熱風を使用すると熱に弱い栄養素が破壊されたり酵素の活性が失活したりというデメリットがあります。
そのため、ほとんどの製造メーカーで使用する熱風は温度を調整して40℃以下に設定していると言われています。
③ 粉砕乾燥製法
オーソドックスな最も効率的で安価に行える製造方法になります。
青汁の原材料として使用される野菜は水分が多い野菜です。その原材料の水分量が5%前後になるまで一定の熱を半日~1日当てることで乾燥させます。十分に乾燥したら、粉砕して粉末にします。
④赤外線製法
急激に温度を上げる必要がなく低温の遠赤外線をあてることで原材料を乾燥させて、粉末状にする製法です。
青汁の各製法のメリット・デメリット
ここまでで説明した青汁を粉末状にするための4種類の製造方法のメリット・デメリットは下記になります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
フリーズドライ製法 | ・成分の変化がほとんどないため、味や色・香り・栄養価が保たれる。 ・酵素の活性が保たれる。 ・長期保存が可能。 |
・加工後は変質しやすいため保存には注意が必要。 ・繊維質が残りやすいので、飲み心地に違和感を感じる人も。 |
スプレードライ製法 (低温乾燥製法) |
・低温の熱風をしようするところがほとんどなので、栄養素の損失は最小限で済む。 ・酵素の活性も保たれる。 |
・青汁の状態にしてから乾燥させるので、食物繊維の量が減ってしまう。 |
粉砕乾燥製法 | ・低コストで行える。 | ・熱に弱い栄養素のほとんどは破壊されてしまう。 |
赤外線製法 | ・栄養素の損失は少ない。 | ・フリーズドライやスプレードライに比べると加熱時間が長く、温度も高いので栄養素は壊れやすい。 |
粉末(フリーズドライ・顆粒)、液体、冷凍、ゼリー、錠剤タイプで栄養価の違いはある?
ここまでで青汁の粉末にする製造方法による違いは分かっていただけたでしょうか?
最近の青汁の主流は粉末タイプと言われていますが、5種類あるタイプ別の青汁にはそれどのような特徴があるのか説明していきましょう。
栄養価の特徴 | |
---|---|
粉末(フリーズドライ・顆粒)タイプ | ・非加熱タイプのものは栄養素が壊れずに保持されている。 ・加熱タイプのものは熱に弱い栄養素(例:ビタミンCなど)が壊れている場合もあり。 |
液体タイプ | ・他のもの(緑茶や豆乳など)がミックスされていたり、甘味がつけられていたりするものもあり、青汁そのものの成分の含有量が少ない場合がある。 |
冷凍タイプ | ・青汁そのもの急速冷凍したものがほとんどなので栄養素がそのまま保持されているものが多い。 ・解凍の際に加熱やレンジで熱を加えると、熱に弱い栄養素が破壊されるのに飲むときに注意は必要。 |
ゼリータイプ | ・粉末や液体タイプに比べて食物繊維やビタミン・ミネラルの含有量が少ない。 ・人工甘味料や香料などの食品添加物が使用されているものも存在する。 |
錠剤タイプ | ・加工の際に栄養素が多少破壊されることがある。 ・錠剤の形にする際などに食品添加物が使用されることが多い。 |
青汁にフリーズドライタイプが多いのにはわけがある!フリーズドライ製法でつくられる青汁が多い理由とは?
さまざまなタイプの青汁を私たちは購入することができますが、その中でもフリーズドライタイプの青汁が主流になっているのには理由があります。
その理由は大きく分けて3つです。
①栄養素が破壊されない
急速冷凍して真空状態で乾燥させることで青汁そのもの栄養素をそのまま保持できます。
そのため、青汁に豊富に含まれており熱に弱いとされているビタミンB1やビタミンCなどの栄養素もしっかりと摂取できます。
また、高温では失活してしまう青汁に含まれる酵素も失活しないのも特徴です。
②飲み方や食べ方のアレンジがしやすく続けやすい
水に溶かすだけで簡単に飲めるのはもちろん、他の飲みものに溶かしたり、料理に使用したりお菓子作りに使用したりといろいろ活用することができます。
そのため、青汁そのものを飲むのが苦手という方でも取り入れやすいです。
③保存性が効き、持ち運びやすい
真空状態で製造されるので、保存性が他のものに比べると長いです。
そして、ほとんどの商品が1回分毎に個包装されているので、外出時などにも持ち運びしやすく、コンパクトなので自宅での保管でも場所をとりません。
また、店舗で購入しても軽くて持ち帰りやすいし、通販で購入しても軽いため、送料が安くすむことが多いです。
フリーズドライ製法の青汁には無農薬の野菜があっている!その理由は?
フリーズドライ製法に限らず青汁を選ぶ時には、ぜひ無農薬野菜を原料として使用しているものを選んでいただきたいです。そして、フリーズドライのものを選ぶ際には特に注意して選ぶことをおすすめしています。
フリーズドライ製法に無農薬の野菜が向いている理由
フリーズドライ製法では原材料である野菜そのものを乾燥して粉末にしたもの、もしくは新鮮な野菜で作った青汁から水分を除いて乾燥させ粉末にしたものになります。
つまり、野菜まるごとを体の中に取り入れることになります。
そのため、農薬が使用されている野菜が使用されていると健康のために青汁を飲んでいるはずなのに、体の中に野菜の栄養とともに農薬も摂り入れてしまうことになるのです。
フリーズドライ製法にあっている栄養素
フリーズドライ製法は急速冷凍されたものから水分だけを取り除き乾燥させたものであるので非加熱の製法になります。
つまり、熱に弱い栄養素が含まれている野菜をフリーズドライ製法することで、栄養素もまるごと体の中に取り入れることができるのです。
では、熱に弱い栄養素にはどんなものがあるでしょうか?
熱に弱い栄養素の代表例
・ビタミンB1
・ビタミンC
・パントテン酸
・カリウム
・酵素など
フリーズドライ製法にあっている野菜
基本的に水分がある食品であればフリーズドライにすることは可能です。つまり、青汁の原材料として使用するものは基本的にはすべてフリーズドライにすることはできます。
その中でも特にフリーズドライ製法にするのがおすすめの野菜は、熱によって破壊されてしまう熱に弱い栄養素が豊富に含まれている野菜になります。
一方、熱に強い栄養素が豊富な野菜はフリーズドライには向かないというわけではありません。フリーズドライにこだわる必要がない野菜になります。
フリーズドライにした方が良い野菜の代表例
・大根
・かぶ
・レタス
・きゅうり
・ナス
・長いも など
フリーズドライ製法の青汁は飲み方のアレンジが自由自在
フリーズドライ製法で作られた青汁は、溶けやすい粉末状の青汁になります。
そのため、飲み方のアレンジを自分の好みに合わせていろいろと試すことができるので、そのままでは飲むのが苦手という方でも取り入れやすいのがメリットです。
具体的に例を挙げると、牛乳や豆乳、フルーツの生絞りなどと混ぜ合わせたり、ヨーグルトや豆乳ヨーグルトにかけたり、人肌くらいの温かさ(熱に弱い栄養素が壊れないため)のポタージュに混ぜたりなどです。
おすすめの粉末青汁3選
粉末青汁の良さは分かったけれど、数ある粉末青汁中でもどの青汁を選ぶべきなのか悩む方も多いのではないでしょうか?
そんなお悩みをお持ちの方におすすめするのが以下の3つの青汁です。
①リッチグリーン
・リッチグリーンには、独自の酵素活性保存製法で粉末化しているので、酵素の活性が保持されている
・ビタミン、ミネラル、ポリフェノール、酵素などが豊富に含まれている幻の大麦若葉と呼ばれる赤神力(あかしんりき)を使用
・着色料や保存料が不使用
②ふるさと青汁
・ふるさと青汁は、粉末タイプの青汁で溶けやすいので、その日の気分に合わせて味の濃さを調整したりや他のものと混ぜ合わせたりのレンジがしやすい
・原産地・八丈島の「明日葉」を葉・茎・根っこまでをまるごと使用し、原材料は農薬・化学肥料に頼らず昔ながらの農法で栽培されている
・明日葉の根っこに今話題の健康成分・LPSが豊富に含まれている
③サンスター健康道場 粉末青汁
・健康道場 粉末青汁は、マイクロパウダー製法で粉末化されるので、混ざりやすく他の飲み物やお料理にアレンジしやすい
・厳選した国産野菜5種類(ブロッコリー、ケール、大麦若葉、明日葉、モロヘイヤ)を使用し、添加物も不使用
・一般的な粉末青汁の約2.5倍量(一般:4g/包、健康道場:10g/包)でお買い得
青汁の製造方法まとめ
青汁とひとくくりで言っても製造方法で分類すると、その種類にはいろいろあります。
粉末(フリーズドライ・顆粒)、液体、冷凍、ゼリー、錠剤タイプとそれぞれにメリット・デメリットがあります。
この記事ではフリーズドライ製法に焦点をあてて説明しましたが、フリーズドライ製法で作った粉末青汁がすべての人にピッタリというわけではありません。
それぞれ、自分の好みにあった青汁を選ぶことが大切です。
これからは製造方法という点からも青汁を選ぶ際にぜひ検討してみてください。