長命草って知ってますか?
青汁をよく飲む方は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
長命草は青汁の主原料ではありませんが、最近では様々な青汁の原料としてよく使われるようになったものの1つになります。
今回はそんな長命草について詳しく解説していきます。
じつは、美容系!?青汁の原料、長命草って?
青汁の原材料の1つでもある長命草ですが、美肌やダイエットなどに効果的な栄養素が詰まっているということから、今は化粧品メーカーに注目されている植物になります。
長命草とは
長命草は長寿の島、日本最西端の沖縄県与那国島に自生しているセリ科カワラボウフウ属の常緑多年草になります。沖縄では断崖や珊瑚石灰岩の岩場、道端にも生えているのでとても身近な植物になります。
和名では葉が牡丹のような形をしているところから「牡丹防風(ボタンボウフウ)」と呼ばれています。また、沖縄では「サクナ」とか「チョーミーグサ」というように呼ばれたりもしています。
1株食べると1日長生きする
長命草には「1株食べると1日長生きする」というような昔からの言い伝えがあり、健康効果が期待できます。そのため、沖縄では長命草は料理としてではなく民間療法としても利用されてきました。
ただ、明日葉やセロリ、フェンネルといったセリ科の植物と同様に独特の強い香りと苦味を持つのも特徴であり、しっかりとした繊維質を持つことから苦手な人も少なくないです。
長命草の栄養価
長命草に豊富に含まれている栄養素はビタミン、ミネラル、ポリフェノールになります。その中でも代表的な栄養素を紹介していきます。
ビタミン類
①ビタミンB2
脂質の代謝を助けたり肌や髪のトラブルを改善したり、疲れ目の改善に効果が期待できます。
②ビタミンB6
たんぱく質の代謝を助けたり、皮膚炎や口内炎を予防したりします。
③ビタミンC
老化の原因の酸化を抑える抗酸化作用やシミの原因となるメラニンの生成を抑制してくれるので、美肌やアンチエイジング効果が期待できます。
④ビタミンE
体に蓄積されてしまいがちな活性酸素を除去する働き(抗酸化作用)が強いことから、生活習慣病や癌などの予防に効果が期待できると言われています。
⑤βカロテン(ビタミンA)
体内に取り込まれると必要な分だけがビタミンAに変換されます。ビタミンAには皮膚や粘膜を丈夫にしてくれたり、目の健康に効果が期待できます。
ミネラル類
①カルシウム
同じセリ科であり青汁の主原料でもある明日葉よりも多く含有されており、牛乳と比較すると4倍多く含まれていると言われています。
骨や歯を作るのに必要な栄養素になります。
②鉄分
同じセリ科であり青汁の主原料でもある明日葉よりも多く含有されており、プルーンと比較すると約6倍多く含まれていると言われています。
血液の成分である赤血球を作るのに必要な成分になります。
食物繊維
食物繊維が豊富であると言われているキャベツの約5倍も多く含まれています。そのため、腸内環境を良くしたり排便を促したりという効果が期待できます。
ポリフェノール類
ポリフェノールはゴーヤの約8倍以上も豊富に含まれているのが長命草の特徴になります。
①イソサミジン
長命草特有の栄養成分になります。過剰に収縮した膀胱や前立腺の筋肉をリラックスさせることで排尿機能の改善に働きかけてくれる成分になります。そのため、残尿感や頻尿の予防改善に期待ができると言えます。
また、血管を広げてくれる働きもあるので、血流が良くなることで、女性の悩みで多いむくみや冷え性の改善、年配の方に多い動脈硬化や高血圧の予防にも期待ができます。
②ルチン
そばの実に特有に含まれる抗酸化力の高いポリフェノールの一種になります。また、抗酸化力だけでなく、血圧や血糖値を下げて、血栓を予防することで血液をサラサラにしてく
れる働きがあります。
③クロロゲン酸
別名コーヒーポリフェノールとも呼ばれ、抗酸化力が強い成分です。コーヒーに豊富に含まれるクロロゲン酸ですが、その含有量はコーヒーの約2倍になります。また、糖の吸収や血糖値の上昇、脂肪の蓄積を抑える作用があります。
④ビスナジン
コーヒー同様に抗酸化力の高い成分になります。血管を広げる作用があるため、血流を良くして代謝を良くしてくれます。そのため、ダイエット効果も期待できます。
長命草の7つの効能。成分ポリフェノールに注目
①活性酸素を除去して生活習慣病予防
名前を聞くと酸素が活性化されたもので、体に良い感じがしますが実は違います。
この活性酸素は過剰に増えすぎてしまうと老化や病気を引き起こす大きな原因の1つになってしまうと言われています。
通常は私たちの体が健康であるためには必要な活性酸素ですが、過剰に増えてしまうと細胞にダメージを与えてしまい、様々な不調の原因になってしまうのです。
長命草はビタミンCやビタミンE、ポリフェノールといった抗酸化力の高い栄養成分が豊富に含まれているので、活性酸素の発生を最小限に抑えてくれる働きがあります。
長命草を食している沖縄においては癌の死亡率が低いのにも関係しているとも言われています。そのため、生活習慣病の予防を期待できるのです。
②頻尿や残尿感の予防・改善
長命草特有の成分であるポリフェノールの一種のイソサミジンには排尿機能に働きかけてくれます。排尿をスムーズに促してくれることにより、頻尿や残尿感といった症状の改善が期待できます。
頻尿になると、夜中に何度もトイレで目が覚めて不眠になってしまうこともありますが、それを改善することにも繋がります。
③糖尿病の予防
糖尿病は食事後に上がった血糖値が下がらない状態のことを言います。
長命草に含まれるポリフェノールの一種であるルチンとクロロゲン酸には、膵臓に働きかけてインスリン分泌を促し、血糖値を下げてくれる働きがあります。
また、クロロゲン酸には糖の吸収自体を抑えてくれる働きもあるので、糖尿病予防の効果が期待できるのです。
④高血圧の予防
ルチンには血栓を予防して血液をサラサラにしてくれる効果があります。
他にもビタミンEやイソサミジン、ビスナジンには血管を広げて血流を良くしてくれる作用があります。そして、長命草には血管の老化を防いでくれる抗酸化作用の強い成分が豊富に含まれています。
そのため、長命草を摂取すると血管の老化が防げて、血液サラサラで血流も良いので高血圧を防ぐことができるのです。
⑤むくみの改善でダイエット効果
むくみは冷えと血行不良によって引き起こされます。長命草には体の水分調節において大事な役割を果たすカリウムも豊富に含まれています。
カリウムは老廃物や余計な水分を排出してくれる働きがあります。
また、ルチンにも血流を良くしてくれて老廃物を排出してくれる効果があります。そして、血流が良くなることで血液がしっかりと体の隅々にまで流れ、体が温まりやすくなるので、冷え性とむくみを同時に解消することが期待できます。
そして、ルチンには代謝をあげてくれる作用があります。そして、クロロゲン酸には脂肪の蓄積を抑えてくれる働きがあることから、太りにくい体質に促してくれるのでダイエット効果も期待できるのです。
⑥貧血と骨粗鬆症の予防
青汁の原材料の中で比較しても長命草に含まれている鉄分とカルシウムの量はかなり多いです。そのため、貧血や骨粗鬆症の予防にも効果が期待できます。
⑦美肌とアンチエイジング効果
長命草はビタミンACE(エース)を同時に摂取することができます。
ビタミンCはビタミンEの抗酸化作用をサポートします。ビタミンAはビタミンCとEの働きを長持ちさせます。ビタミンEはビタミンAの酸化を防ぎます。
ビタミンAが不足すると日焼けがひどくなると言われています。
ビタミンCにはシミの原因のメラニンの生成を抑えたり、ビタミンEにはシミやそばかすを防いだり紫外線からお肌を守ってくれる働きがあります。
そのためビタミンACEはアンチエイジングだけでなく肌の紫外線対策にもぜひしっかりとっておきたい栄養成分であり美肌効果も期待できるのです。
長命草とケール・明日葉とは何が違う?栄養を比較!
長命草とケール・明日葉の大きな違いは長命草のポリフェノールの含有量の多さです。
その含有量はゴーヤの約8倍以上で100gあたり約420㎎と言われており、野菜の中でも圧倒的に多いと言われているケールの257㎎よりも約1.6倍も多いです。
また、長命草はビタミン・ミネラル・食物繊維といった栄養成分が何か特出して多いという特徴ではなく、全てをバランスよく含んでおり、ケールや明日葉と比較しても抜群の栄養バランスになります。
長命草は副作用あるの?妊婦さんが飲んでも大丈夫?
長命草の効果を見ると、生活習慣病の予防であったり抗酸化作用が強かったり、血流を良くしてくれたりする栄養成分が豊富に含まれています。
薬用として使われていたことから副作用があるのではと心配になる方もいるかもしれませんが、基本的にありません。
しかし、体質によってはアレルギー反応が出る場合もあるので、何か異変を感じた場合には長命草の使用を中止しましょう。
また、量は多くないのですが長命草にもビタミンKが含まれているので、ワーファリンを服用中の方は注意が必要です。
そして、気になるのが妊娠中に飲んでも大丈夫かどうかということだと思います。基本的には副作用はないので飲んで大丈夫です。
しかし、妊娠中は通常の体調とは異なるので飲む際には主治医に確認してから飲むことをおすすめします。
長命草の青汁ならステラの贅沢青汁がおすすめ!
長命草の青汁もいろいろな種類のものがありますが、どの青汁を選ぶべきかと悩む方もいるかもしれません。そんな方におすすめなのが、ステラの贅沢青汁になります。おすすめするポイントは3つ!
①濃く・苦く・強い栄養価をもつ3つの栄養素を配合
6大栄養素が濃縮された福岡県産ブルガリス種クロレラに無農薬で育てられた沖縄県与那国産の長命草、九州産農薬不使用のケールが配合されています。
②濃く苦い青汁を粒に凝縮
ドロッと濃い青汁は苦くてまずくて飲みにくいですが、粒にすることで誰でも飲みやすい仕立てになっています。
③添加剤不使用
ステラの贅沢青汁はクロレラの粘りを利用して固めることで粒にしています。そのため、添加剤を使用しておりません。添加剤を使っていないので粒は使用しているものに比べると少し崩れやすいですが安心して飲んでいただけます。
美容や健康には、長命草の青汁!
近年、スーパーフードとしても注目されるようになった長命草ですが、その認知度はまだまだ低いです。しかし、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノールと栄養素は豊富に含まれており様々な健康効果を期待できます。
長命草は特定の地域でしか栽培されていないので、入手するのは困難な野菜。そんな貴重な長命草が配合された青汁をぜひ試してみてください。
長命草が配合された青汁を1日1杯飲んで元気な体を手に入れましょう!
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