青汁に含まれている「亜鉛」。
牡蠣やレバーに多く含まれていることでも有名ですよね!
そんな亜鉛の効果ですが、なんとなく食べると〝男性は元気になる〟ぐらいで…笑
具体的にどんな効果があるのか知らない人が多いのでは?
そんな青汁にも含まれている亜鉛の効果や副作用について詳しくみていきましょう!
そもそも亜鉛って何?
亜鉛は、主に骨格筋・骨・皮膚・肝臓・脳・腎臓にある成分で、たんぱく質の合成に関わる酵素の材料として使われます。
人間の体に必要とされている必須ミネラルの中に含まれていますが、体内で作り出すことができないので、食事から摂取する必要があります。
亜鉛は、私たちにとって必須ミネラルであるにも関わらず、食事でしか摂取することができないので、不足しがちな栄養素でもあります。
では、不足した時はどのような症状がみられるのでしょうか?
亜鉛が不足するとどうなるの?
①味を感じなくなる
食べ物の味は、舌にある味蕾(みらい)という器官で感じ取ります。味蕾は新陳代謝が活発で短い周期で生まれ変わります。
亜鉛はこの味蕾が生まれ変わるのを促進する働きを持っていて、不足すると味を感じにくくなるなどの味覚障害が起こります。
②免疫力が低下して、感染症にかかりやすくなる
亜鉛が不足すると、免疫力が低下し、肺炎などの感染症にかかりやすくなります。
また、感染症だけでなく自己免疫疾患も亜鉛不足により、起こっています。
③爪が割れたり、皮膚がかゆくなる
原因疾患のない、かゆみを伴う皮膚炎や慢性湿疹、そして爪の異常や脱毛も亜鉛不足が関係しています。
④子供の場合、体の成長に影響が出る
亜鉛は多くの酵素の構成成分となり、たんぱく質やホルモンの合成、DNAの複製などに深く関わっているので、乳幼児や子供が亜鉛不足になってしまうと、成長障害を起こします。
このように亜鉛が不足すると子供からお年寄りまで悪影響を受けてしまうんです。
では、そもそも亜鉛は私たちの体の中でどんな働きをしているのでしょうか?
青汁に含まれる亜鉛の効果・効能
亜鉛には新陳代謝やエネルギー代謝、免疫反応など、体内の様々な働きをサポートして正常に保つ役目を持っています。
①味覚を正常に保ってくれて、ご飯が美味しく食べられる!
舌にある「味蕾(みらい)」という受容器官で私たちは味を感じ取っています。亜鉛はこの味蕾の生まれ変わりを促しています。
味蕾は短期間で細胞を次々と生まれ変わらせているため、材料となる亜鉛を常に必要としています。
ですので、亜鉛を十分に補うことで、味蕾の働きを保つことができます。
②抗酸化作用でアンチエイジング!
亜鉛は体内のビタミンAの抗酸化作用の活性化を促すので、過酸化脂質の悪影響を防ぎ、その結果アンチエイジングや生活習慣病予防に効果があります。
③免疫力アップで、元気な体に!
亜鉛には粘膜を保護するビタミンAを体内にとどめる効果があり、のどの痛みや鼻水・鼻づまりなどの症状を緩和にも役立ちます。
また、病気を引き起こす細菌を攻撃する白血球にも亜鉛が含まれているので、傷や病気の早期回復にも効果があります。
④子供の体の成長を促してくれる!
たんぱく質と合わせて亜鉛を摂取することで、全身の新陳代謝が活発になります。そうすると、細胞の成長が促進されます。
特に、乳幼児や子供など成長期に亜鉛を摂ると成長促進の効果が期待できます。
⑤髪やお肌を綺麗な状態に保ってくれる!
皮膚や髪もたんぱく質からできています。亜鉛を摂取することで、たんぱく質の代謝を促し、皮膚や髪のトラブルを改善してくれます。
皮膚や髪も新陳代謝が速いペースで行われるため、亜鉛を積極的に摂取することで美肌・美髪効果が期待できます。
⑥精神状態が安定して、うつ状態を緩和してくれる!
感情のコントロールや、記憶力を保つには神経伝達物質が正常に作られ、かつ働く必要があります。亜鉛はこの神経伝達物質をつくる時に必要になります。
ですので、亜鉛が体内に十分にあることで、神経細胞の伝達がスムーズにでき、精神安定や脳の機能を高め、うつ状態の緩和につながるのです。
亜鉛は味覚や免疫といった体の内側だけでなく、肌や髪といった外側にも関係しているということがわかりました。
こんな生活習慣をしている人は注意!亜鉛が不足する恐れがある生活習慣とは?
①野菜しか食べない
亜鉛は肉類や魚介類などに多く含まれています。また、食物繊維や青菜に含まれるシュウ酸は亜鉛の吸収を阻害するため、肉類や魚介類を食べないベジタリアンの人などは亜鉛不足になりやすいです。
②レトルト食品ばかり食べている
亜鉛の吸収を阻害する食品添加物(ポリリン酸など)を含む加工食品やレトルト食品を多く利用すると亜鉛不足になりやすいです。
③お酒をたくさん飲む
亜鉛は、アルコールの代謝に関わる酵素の材料になります。お酒を飲むことで体内の亜鉛が使用されるだけでなく、アルコールにより亜鉛が体外へ排出されてしまうため、亜鉛不足になりやすいのです。
④運動をたくさんする
亜鉛は汗や尿から排出されるため、実は運動を日常的にしているアスリート・スポーツ選手は亜鉛不足になりやすいです。
亜鉛不足にならないためにも亜鉛の1日に必要な摂取量などを詳しくみてみましょう。
亜鉛の推奨量・目安量と耐容上限量
亜鉛の1日当たりの推奨量・目安量・耐容上限量を見ていきましょう。
1歳未満の乳児は推奨量を測る実験ができないため、目安量で示されています。
年齢 | 目安量(mgNE) | 推奨量(mgNE) | 耐容上限量(mgNE) | |||
---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
0~5ヶ月 | 2 | 2 | - | - | - | - |
6~11ヶ月 | 3 | 3 | - | - | - | - |
1~2歳 | - | - | 3 | 3 | - | - |
3~5歳 | - | - | 4 | 4 | - | - |
6~7歳 | - | - | 5 | 5 | - | - |
8~9歳 | - | - | 6 | 5 | - | - |
10~11歳 | - | - | 7 | 7 | - | - |
12~14歳 | - | - | 9 | 8 | - | - |
15~17歳 | - | - | 10 | 8 | - | - |
18~29歳 | - | - | 10 | 8 | - | - |
30~49歳 | - | - | 10 | 8 | - | - | 50~69歳 | - | - | 10 | 8 | - | - |
70歳以上 | - | - | 10 | 7 | - | - |
妊婦(付加量) | - | - | - | +2 | - | - |
授乳婦(付加量) | - | - | - | +3 | - | - |
参考=日本食品標準成分表2015年版(七訂)
亜鉛の成人男性の推奨量は10mgとなっています。それを食品で置き換えてみると牡蠣だと5個分、牛ひき肉だと200g食べるとまかなえます。
青汁で亜鉛をとるなら大麦若葉の青汁がオススメ!
それぞれ、粉末100g当たりの栄養量を示しています。
栄養成分 | ケール | 大麦若葉 | 明日葉 |
---|---|---|---|
亜鉛(mg) | 0.3 | 4.2 | 0.6 |
ビタミンB1(mg) | 0.28 | 0.8 | 0.1 |
ビタミンB2(mg) | 1.17 | 2.03 | 0.24 |
ビタミンB6(mg) | 1.53 | 0.96 | 1.87 |
ナイアシン(mg) | 7.84 | 5.4 | 1.4 |
ビタミンC(mg) | 81 | 117 | 41 |
β-カロテン(μg) | 9600 | 17500 | 5300 |
カルシウム(mg) | 2400 | 500 | 65 |
亜鉛の数値をみてみると、ケール0.3、大麦若葉4.2、明日葉0.6と圧倒的に大麦若葉が亜鉛を多く含んでいます。
また、大麦若葉は亜鉛だけでなく、β-カロテンやビタミンCもケールや明日葉と比べて豊富に含まれているので、免疫力が上がったり、美肌・美白効果もあります。
さらに、大麦若葉は味に癖のあるケールに比べて、飲みやすくおいしいので、亜鉛も摂りつつ毎日続けていく青汁としておすすめです!
大麦若葉の青汁でおすすめはリッチグリーン
①特別な国産大麦若葉「赤神力」を使用して作っている
このリッチグリーンは幻の大麦若葉だと言われる「赤神力(あかしんりき)」を原料に使っています。この赤神力は農薬を使わずに、丹念に育てられています。
②独自の製法で、生きた酵素を実現!
このリッチグリーンは、ビタミン・ミネラル・ポリフェノール・酵素などの有用成分たっぷりの「赤神力」の若葉を新鮮な状態で生搾りし、酵素が生きたまま独自の活性保存製法で粉末化しているので、大麦若葉の酵素をそのまま摂ることができます。
③保存料・着色料未使用で作られているので口当たりが優しい
この青汁は保存料・着色料を使わずに作られているので、素材本来のナチュラルな味に仕上がっています。口当たりも優しく、とても飲みやすい青汁となっています。
青汁を飲んで亜鉛を補おう!
細胞の新陳代謝に欠かせない亜鉛は、髪・肌・味覚・免疫機能など体の至る所に関わっている重要な栄養素です。
そんな重要な栄養素である亜鉛は加工食品ばかり食べる、お酒をたくさん飲むなどの生活習慣で簡単に不足した状態になってしまうのです。
そのような状態に陥らないためにも、青汁を飲んで、亜鉛を補って健康な体を手に入れましょう!
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