栄養豊富で健康に良さそうな青汁。でも、飲むと胃に痛みや胃もたれを感じる…。
原因ってまさかの青汁!?
青汁は胃を健やかに保つ成分がたっぷり。
胃に不安がある人ほど飲んでもらいたいのですが、すでに体が弱っていたりする人にとっては、体質的に胃の負担になることがあります。そして、気づかぬうちにもっと大きな病気が隠れていることも!
胃痛と青汁の関係についてご紹介します。
青汁が胃痛や胃の負担になることってあるの?
青汁を飲むと胃が痛くなるという人がいます。その原因は豊富な栄養素。食物繊維をはじめとする栄養素は、摂りすぎると胃に負担をかけてしまうことがあります。
でも、青汁はサプリメントや薬ではなく食料品。
アレルギーなどで体質的に合わないということでない限り、飲む人が病気であったり投薬中などでない限り重大な症状は出にくいのでは!?
青汁に原因がある場合、どんなことが考えられるのでしょう?
青汁を飲むと胃痛が…考えられる原因は?
①食物繊維
青汁の中には食物繊維がたっぷりと含まれています。水溶性と不溶性の2種類の食物繊維がありますが、食物繊維は便秘などの解消に効果である一方、消化に負担をかけやすいという一面もあります。
また、不溶性の食物繊維を摂りぜん動運動が激しくなることがあり、胃痛を引き起こすこともあります。また、水溶性食物繊維は多量の水分を含んでいるためこちらも下痢になることも。
②難消化性デキストリン
青汁に難消化性デキストリンが添加されている場合、お腹が緩くなることがあります。
ジャガイモやトウモロコシなどに含まれる水溶性食物繊維で、コレステロールや血糖値、中性脂肪の異常について効果が認められるとされています。
特定保健用食品(トクホ)にも認可されいますが、パッケージに表示があるものには注意が必要です。
③冷えによる内臓機能の低下
青汁の主原料になる葉物の野菜は、体を冷やす効果の高いものが多く含まれています。また、カリウムなどを多く含む場合、その利尿作用で一時的に体温を奪われることあります。
④アレルギー
食物アレルギーで胃痛を起こすこともありえます。食物アレルギーの多くはかゆみや湿疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などとともに起こします。普段口にしていないものを体に入れたことで反応が出てしまうことも。
アレルギー体質であること本人が自覚していない場合もあるため注意が必要です。
⑤添加物の影響
添加物や保存料などが原因で胃痛をかんじることもあります。特に、キシトールやスクラロース、アスパルテームなど、甘味やカロリーオフをうたうために使われる人工甘味料の中には、お腹が緩くなりやすいものがあります。
但し書きに「お腹がゆるくなることがある」と記されているものは少量ずつ試すようにしましょう。
胃が痛くなる主な原因って?
それでは、一般的に胃痛はどうして起こるのでしょう。胃痛とは、みぞおちあたりに痛みを感じる症状のことを指します。症状の大小や出方、引き起こす原因は実にさまざま。
「胃酸」「胃痙攣(いけいれん)」 「胃腸機能の低下」などで症状がでますが、注意したいのが胃が「第二の脳」と言われるほど人の生命活動に重要な役割を果たしているということ。
暴飲暴食があだとなって出た一時の胃痛かと思いきや、実は大病であったり、放っておくと大病につながる可能性があります。
胃痛の一般的に考えられる主な原因
①胃酸
胃酸過多と呼ばれる症状で、胃の内側にある胃粘膜を攻撃し、炎症が起こします。シクシク、もしくはキリキリと痛む事が多いとされます。
②胃痙攣(いけいれん)
キューッと差し込むような痛みを感じると胃痙攣の可能性があります。胃の筋肉が痙攣を起こし、神経を刺激する事で起こります。
③胃腸機能低下
食後に痛みを感じるにも関わらず、胃そのものに症状の原因となるものは見つからない状態。機能性ディスペプシアなどがこれにあげられます。
主だった原因は、心理的・身体的ストレス。自律神経のバランスが崩れていることも。
もしかして胃炎、胃潰瘍など胃の疾患の可能性も…
青汁で胃痛を感じてた人は、もしかすると以前から胃腸に問題があった可能性があります。胃の病気というと身近なものは胃炎、胃潰瘍などの疾患。どのような原因でどんな症状がでるのでしょう。
主な胃の病気と原因
胃炎
胃炎には、急性と慢性の胃炎があります。それぞれ原因が異なり、それを突き止めることが回復への第一歩になります。
●急性胃炎
突然、みぞおち部分の痛み、膨満感、吐き気、嘔吐などの症状が起こります。胃のはれ、ただれ、出血などが起きるもので、時に便通異常や下血を伴います。
・ストレス、飲酒、睡眠不足などの生活習慣の乱れ
・ウィルスや細菌が原因ならば、これに対する薬を処方されます出血している場合は内視鏡での止血を行うことも。
●慢性胃炎
胃の胃酸を分泌している腺細胞が萎縮をおこし、修復されずに進行していく胃粘膜の病気です。長期にわたって萎縮とともに胃酸の分泌が減少する状態が続くことで、もたれや、不快感、食欲不振、空腹時や夜間の胸やけ、膨満感、げっぷなどが生じます。
慢性胃炎特有の症状はなく、胃潰瘍や胃がんと同じような症状が見られます。高い確率でピロリ菌に感染しており胃潰瘍の原因のひとつにもなっています。
・ストレス、飲酒、睡眠不足などの生活習慣の乱れ
・非ステロイド系消炎鎮痛剤
・びらんのない胃炎ではピロリ菌の感染が疑われます
・細菌・ウイルス・真菌(かび)の感染、クローン病など消化管疾患、サルコイドーシスなどの全身性疾患の影響も考えられます。
胃潰瘍
胃の粘膜の下にある筋層まで傷ついてしまった状態で、食後に胃の上部から持続する痛みがでます。
げっぷや不快感、悪心嘔吐の症状があらわれることもあります。背中の痛みなどを伴うのも特徴で、ひどい場合は吐血や下血をみることもあります。「消化性潰瘍」とも呼ばれています。十二指腸潰瘍も同様の症状が出ます。
粘膜、粘液、粘膜血流などの胃を守るための力と、胃粘膜を攻撃する胃酸やペプシンなどの力のバランスが崩れた状態が長く続くことで発症します。長い間、さまざまな理由で胃酸分泌が刺激され、胃に傷がついたことによって防御力が弱くなり、潰瘍ができてしまいます。
胃潰瘍の70~90%でピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)が発見されています。特に50歳代以降に陽性率が高く、この菌が胃炎や、胃潰瘍、胃十二指腸潰瘍の発症や、胃癌の発症にも大きく関わっています。
・過労・精神的なストレス
・アルコールの過飲、刺激性食物の摂取など食生活の乱れ
・痛み止めや解熱剤として用いられている非ステロイド性抗炎症薬や、抗生物質などの薬剤が胃の内部を荒らし発症することもあります。
機能性ディスペシア
機能性ディスぺシア(Functional dyspepsia:FD)とは、検査をしても胃に癌や潰瘍などが認められないのに、胃のもたれや痛みなどのつらい症状があらわれる症候群のこと。
「機能性ディスペプシア」と呼ばれることもあります。病院にかかる6ヶ月以上前から下記の症状があり、3ヶ月間続いて他の病気を原因としない場合は機能性胃腸症と診断されます。
症状の内容、タイミング、頻度などによって、食後愁訴症候群、心窩部痛症候群に分類されます
●食後愁訴症候群
食事にともなっておこるタイプ
・胃もたれ感がある
・食事の際、すぐに満腹になる
●心窩部痛症候群
胸から上腹部に痛みを感じるタイプ
・心窩部に痛みを感じる
・心窩部にやけるような感じがある
さまざまな原因が考えられますが、まだはっきりと特定されていません。原因と考えられているのが以下になります。
・胃の機能異常により胃の内容物が正常に腸に送られていないこと、胃の知覚過敏や胃酸過多
・睡眠不足
・心理的要因(過労やストレスなど)
胃潰瘍・胃腸炎・胃炎になったらどうすればいい?
胃の不調を感じたら、放っておかずに病院で診療してもらい、医師の指示を受けること。それ以外に自分でもできることはどんなことがあるのでしょう。
胃腸が悪いときに無理は禁物。胃の調子がよくないときに負担をかけ続けると、潰瘍の症状が悪化しやすくなります。胃が重く感じたり、痛みを感じたり胸焼けを起こしたり、ゲップが多い出るときなどは、調子が戻るまでは胃腸の負担を軽減するように心がけましょう。
また、悪い生活習慣やストレスに起因することが多く見受けられます。自分の生活を振り返り、改善していくことも治療の一つと心得てください。
今日からできる!胃腸回復の食べ方
・胃液の分泌亢進を助けるために、食事は少量を分割して食べます。
・食事はゆっくり時間をかけて、よく噛んで咀嚼するようにしましょう。
・症状が強く現れているときは、やわらかく煮込んだものや、消化にしやすいものを選びましょう。回復に伴い、食べ物の硬さを増していき、できるだけ早く普通の食事に戻すようにします。
・胃腸の状態がよくなってきたら、積極的に咀嚼を行って唾液の分泌させるほうが消化しやすくなります。
・絶食や食事回数を減らすと逆に胃が荒れてしまうため、規則正しく食事を取るようにします。
・寝る前2時間は食事をしないこと。
・油物、刺激物、濃い味付けはNG。
・急性胃炎の場合はまず絶食して、胃を休めます。その後数日はスープなどの流動食に。さに2~3日たったら豆腐やおかゆなどに戻して、徐々に胃腸の調子を戻すようにしましょう。
日々の習慣を改善!生活習慣の見直し
1.ストレスをためこまない
ストレスを我慢する傾向のある人は、そうでない人に比べ、胃痛を起こしやすい傾向にあることが分かっているそう。ストレスによる刺激は、胃の血管を収縮させ、血流を減らし、胃の粘液の分泌を減少させやすくなります。
適度な運動やリラックス法などで、こまめにストレス発散するようにしましょう。
2.暴飲暴食をしない
食べ過ぎ飲みすぎは、胃に負担がかかるのはご存知の通り。胃酸過多になることで、健康な胃であっても胸やけや吐き気を起こします。
食事は腹八分、アルコールは自分の適量を知ることで、これらの症状から解放されます。
3.油っこい食事や甘いものは量を減らす
油分の多い物と甘いものは消化に時間がかかります。その分、胃の中で胃酸の滞留時間が長くなり、少しでも胃に不調があるとこれが原因で潰瘍につながることも。
これらの食べ物は「ご褒美」として普段は控え、胃腸の調子が悪い時はストップするのが賢明です。
4.辛い物、カフェインなどの刺激物は控えめに
嗜好品の中でも、辛い物とカフェインは胃腸に悪いと思われているツートップ。
しかし、本来カフェインは胃酸の分泌を促して消化を助け、トウガラシなどによる適度な辛さは食欲を増進させるもの。胃腸が弱っているときは控えるべきですが、普段食べ過ぎなければけして悪者ではありません。
5.アルコールは適量でストップ!
大量のお酒を飲むと、胃酸と胃粘液のバランスが崩れ胃の運動も低下するため、胃が荒れる原因に。胃腸の調子の悪い時は控えましょう。
特に、空腹時のアルコールは直接胃粘膜に触れ、胃粘膜は大きく傷つけます。食前酒というように、少量のアルコールは食事の前に胃酸の分泌を促して食欲を誘う働きがあるので、普段から適量で止めるようしましょう。
6.たばこは控える
タバコは、一般的に血流量を下げ血管を収縮させてしまいます。これは、胃の粘膜の血流を低下させ、粘膜の防御力を低下させてしまうことに。
タバコを吸う人は胃潰瘍のリスクが高くなり、治ってからもタバコを吸い続けていると半数の人が再発するというデータもあります。胃腸が弱いなら禁煙をするのが望ましいでしょう。
7.胃腸を守る食べ物を積極的に摂って整える
胃腸が弱っている人こそ、普段から食べるものに注意をしておくことが大切です。胃腸の調子が悪い時は胃に負担をかけないことが大切ですが、普段の食事からは胃腸の粘膜を健やかに保つ食べに食べたい栄養素があります。ビタミンUやビタミンAECは抗酸化効果が期待できます。また、食物繊維は
胃炎、胃潰瘍、胃腸炎にも効果的!?青汁の胃を守る6つの役割と栄養素
青汁の豊富な栄養素の中には胃の働きをサポートする成分が含まれています。
胃痛は生活習慣によることが多いため普段から胃腸を健やかにしておくことが一番の防止になります。
どんな成分が入っているのでしょう。
①ビタミンUが胃の粘膜を保護
青汁には荒れた胃粘膜を保護したり修復を促す成分がいっぱい。ビタミンUは胃腸薬にも使われる成分で、胃を修復する作用もあります。
青汁に含まれるビタミンAは胃粘膜の保護と炎症から回復を促してくれます。
②カルコンが胃酸をコントロール
明日葉特有の成分カルコンは過剰に分泌された胃酸をコントロールする働きがあります。
食べ過ぎなどで胃酸の分泌が乱れている場合は、カルコンが大活躍!アルコールの飲みすぎなどで損ねた肝機能の回復もサポートするので、お酒好きにも強い味方です。
③スルフォラファンがピロリ菌を退治
ブロッコリーに含まれるスルフォラファンは、ピロリ菌を除去する効果のあるとされています。
ピロリ菌は胃壁を傷つけ、胃の粘膜を薄くさせて胃酸の攻撃を受けやすくしてしまいます。ピロリ菌を抑えることで胃潰瘍の予防にも役立ちます。
④ビタミン類がストレス回避に効果的
ストレスが胃腸に来てしまった時も青汁が効果的!ストレスが原因の胃腸の乱れには、自律神経のバランスを整えることが必要ですが、ビタミンEは自律神経を整える作用が期待できます。
また、抗ストレスをサポートするビタミンCや、精神安定に役立つマグネシウムなどミネラルも豊富です。
⑤クロロフィルが胃壁を保護
クロロフィルとの呼ばれる葉野菜の緑色の成分には、胃壁を保護し、健胃健腸作用があるといわれています。胃酸過多になってもクロロフィルで胃壁を守っておくことでダメ―ジを抑えることができます。
クロロフィルは普通に食べても吸収がよくないという特徴がありますが、青汁だと吸収率アップが期待できます。
⑥食物繊維で健やかな胃腸を保つ
食物繊維は、胃腸にダメージがあるときは消化に負担をかけるので避けるべきですが、胃腸働きを促進したり腸内環境を整えてくれる欠かせません。
糖や脂肪を排出するデトックス作用があるため、胃腸の過剰な働きを抑制し負担をかけないようにすることができるのもメリットの一つです。
胃痛や胃に負担があるときにおすすめの青汁3選
青汁にはさまざまな種類があるため、どれを選んでいいか迷ってしまいます。そこで、胃を健やかに保つために摂りたいおすすめの青汁をご紹介します。
ケンブリア リッチグリーン
幻の大麦若葉「赤神力(あかしんりき)」を主原料。加熱処理ゼロの独自の「活性保存製法」で作られた青汁はフレッシュな栄養素と酵素がたっぷりと含まれています。
豊富なβ−カロテンが皮膚や粘膜を丈夫にしながら免疫力を高め、ビタミンC、ビタミンE、クロロフィル、ポリフェノールなど胃腸に嬉しい成分もたっぷり!
ふるさと青汁
明日葉の青汁と言えば「ふるさと青汁」。純国産で、農薬や化学肥料不使用の明日葉、桑の葉、大麦若葉の3つをブレンドしています。特に、明日葉は根っこから使用されているので、明日葉特有の成分カルコンが胃酸をしっかりガードしてくれます。
抹茶風味で口当たりよく美味しいのもポイントです。
サンスター健康道場 粉末青汁
添加物不使用、100%国産の5種類の野菜が胃腸の悩みを徹底サポート!ブロッコリーのビタミンUは胃粘膜の保護、明日葉のカルコンは胃酸を整え、ケールや明日葉などのクロロフィルを胃粘膜の修復。
そして、モロヘイヤのムチンは胃粘膜の保護と胃腸対策にはまさに至れり尽くせりです。しかも通常の青汁の3倍の量がたっぷり取れて、ストレス対策になる自律神経を整える効果も期待できます。
胃痛や胃に負担を感じるときに、青汁を飲む上での注意点
胃腸を助ける青汁も、飲み方を間違えるとさらに胃腸に負担をかけてしまうことがあるので注意が必要です。
例えば、青汁を冷たい状態で飲むと胃腸に負担をかけるだけでなく、内臓が冷やされ消化器系以外の部分も機能が落ちてしまうことがあります。
また、効果を求めるばかりに一度に大量に飲むとその豊富な栄養素が逆に毒になってしまうことも。
胃腸が弱っているときでなくても、いきなり大量を飲むのは避けたほうがよいでしょう。
胃痛の悩みとはオサラバ!青汁飲んで胃の負担を軽くしよう
クロロフィルやビタミン、ミネラルなどの胃腸を助ける成分が豊富に含まれている青汁。
青汁は薬ではありませんから今ある胃痛を治すことはできませんが、普段から胃腸を守るための予防として青汁を習慣にしておくことが効果的です。胃腸に不安を感じたら、まずは医者の診療を受けること。
そして症状が治まったら、これからの胃腸を助けるために青汁習慣を始めてみましょう。