「カリウム」という言葉を聞いたことはありますか?
日常会話の中で使うことは少ないと思いますが、よく医療系ドラマや医療・栄養情報番組で耳にしますよね!
カリウムは青汁に含まれている成分の一つで、青汁を今後飲もうと思っている、現在飲んでいるという方はぜひ知っておいてほしい栄養素の一つなんです!
どのような働きを持ち、私たちの身体にどのような効果をもたらすのか知ることでよって青汁に含まれるカリウムについて詳しく理解していきましょう!
さっそく、カリウムの効果、ヒトに与えるメリット・デメリットについて解説していきます!
そもそもカリウムって何?
カリウムは五大栄養素のミネラルに分類されています。
ミネラルは五大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル)の一つで、主に身体の組織構成や身体の調子を整える働きをします。身体がミネラルを必要とする量はその他栄養素と比較すると少ないですが、ヒトの身体では作ることができないため、食べ物から摂らなければいけません。
では、カリウムは身体の中でどのような役割を担っているのでしょうか?
1.細胞の浸透圧の調整
2.血圧上昇抑制
3.老廃物排出の手助け
4.筋肉の収縮を促す
主に上記4つの役割があり、これらは私たちに欠かせない働きです。
また、同じミネラルに分類され、塩分に多く含まれるナトリウムと一緒に浸透圧や血圧の調整を行っており、切っても切れない関係なのです!
そんなミネラルの一つであるカリウム。体内では約9割が細胞内液に分布しています。様々な食材に含まれているため、摂取しやすいミネラルですが、ほぼ尿と一緒に排出されてしまいます。役割を果たしてもらうには、しっかりと摂らなければいけませんね。
様々な効果を持つカリウム
カリウムの役割は身体にどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。
①むくみ解消
朝起きたら顔がむくんでいた…など、むくみに悩んだことはありませんか?
むくみはカリウム不足またはナトリウム過剰により生じます。通常、細胞内液に存在するカリウムと細胞外液に存在するナトリウムは濃度が一定に保たれています。しかし、カリウム不足やナトリウム過剰の状態となることで、保たれていたバランスが崩れます。その時に身体はバランスを保とうとする働きをするため、水分を身体にため込んでしまい、むくみが生じてしまいます。
そこで重要なのはカリウムをしっかり摂ることです。カリウムを不足しないよう摂取することでバランスを保つことができます。また、ナトリウムが過剰となっても、カリウムはナトリウムと一緒に体外に排出する働きをもつため、一定に保たれたままとなります。現代の食生活は塩分過剰摂取と言われていることから、ナトリウムが不足するとこはまずないと言えます。
②高血圧予防
カリウムは高血圧予防にも効果を発揮します!
高血圧の原因の一つに塩分(ナトリウム)の過剰摂取が挙げられます。前述のように、ナトリウムが過剰になることで水分をため込んでしまいます。その結果、血管と心臓に負担がかかり、血圧が高くなります。カリウムはナトリウムと一緒に排出してくれるため血圧上昇を防いでくれるのです。
③利尿効果
カリウムには老廃物を尿と一緒に排出してくれる利尿効果があります。これによりむくみ解消・高血圧予防にもつながります。
④筋肉収縮
カリウムは筋肉の収縮にも関わっているミネラルで、70%は骨格筋の中にあります。不足することで筋肉の収縮がうまくいかなくなることがあります。その結果、力が出ない、痙攣などの自覚症状だけでなく、不整脈や心臓などにも影響が現れることがあるため、カリウムが必要となります。
これ食べればカリウム不足とおさらば!
カリウムの目安量は成人男性で2,500mg/日、成人女性で2,000mg/日です。また、高血圧等の生活習慣病発症予防・重症化予防として目標量も定められています。
数字だけ見ると「こんなに摂れるの?」と思うかもしれませんが、カリウムを含む食品を毎食取り入れることで案外簡単に摂ることができます。カリウムは様々な食品に含まれていますが、特に野菜(藻類含む)類、果物、魚介類に多く含まれています。
目安量 | 目標 | |
---|---|---|
成人男性 |
2,500mg/日
|
3,000mg以上/日
|
成人女性 |
2,000mg/日
|
2,600mg以上/日
|
数字だけ見ると「こんなに摂れるの?」と思うかもしれませんが、カリウムを含む食品を毎食取り入れることで案外簡単に摂ることができるんです!
カリウムは様々な食品に含まれていますが、特に野菜(藻類含む)類、果物、魚介類に多く含まれています。
野菜・藻類
食品 | 1回使用量 | カリウム |
---|---|---|
ほうれん草(生) |
60g
|
414mg
|
ケール(生) |
60g
|
252mg
|
明日葉(生) |
60g
|
324mg
|
小松菜(生) |
60g
|
300mg
|
たけのこ(生) |
50g
|
260mg
|
かぼちゃ(生) |
70g
|
315mg
|
サニーレタス(生) |
20g(1枚)
|
83mg
|
パセリ(生) |
5g(1本)
|
50mg
|
しその葉(生) |
1g(1枚)
|
5mg
|
わかめ(乾) |
0.8g
|
42mg
|
干し海苔 |
3g(1枚)
|
93mg
|
ひじき |
5g
|
220mg
|
茹でることでカリウムは流出します。そのため、生で使用したり電子レンジで加熱するなどの工夫が必要です。
特に小松菜は茹でることでカリウム量が激減します。またパセリ・しその葉・藻類はカリウム含量が多くても1回摂取量が少ないため、効率よく取ることが出来ません!
また味付け海苔など塩で味付けされているものは、摂りすぎると塩分過多になります。
果物
食品 | 1回使用量 | カリウム |
---|---|---|
バナナ |
100g(1本)
|
360mg
|
メロン |
100g
|
340mg
|
アボカド |
80g(1/2個)
|
576mg
|
干し柿 |
40g(12個)
|
248mg
|
魚介類
食品 | 1回使用量 | カリウム |
---|---|---|
真鯛 |
125g
|
550mg
|
めかじき |
80g
|
352mg
|
さわら |
80g
|
392mg
|
かんぱち |
60g
|
294mg
|
するめ |
110g
|
1210mg
|
干しエビ |
8g
|
59mg
|
かつお節 |
5g
|
41mg
|
魚介類は全般的にカリウムが多い食品群となります。するめ、干しエビ、鰹節はナトリウムも多く含むため、過剰摂取は控えましょう。
この他に、いも類・豆類もカリウムを多く含みます。
カリウムは万人受けしない?
カリウムには良い効果があるため、摂取してほしい栄養素ですが、腎臓の機能が低下している方や透析治療をしている方はカリウムの摂取を控える必要があります。
身体が正常に機能している場合、身体にとって不要なカリウムは尿と一緒に体外に排出されますが、腎臓の機能が低下しているとカリウムは身体の中に留まります。この状態が続くと“高カリウム血症”となり、様々な症状が現れます。
・吐き気
・痺れ
・脱力感
・不整脈
・心停止
腎臓の機能が低下していると言われた方はカリウムの摂取は控えましょう。
ただし、ワーファリンを内服している方は青汁を摂取することで作用を阻害する恐れのあるビタミンKを摂取してしまうため、青汁の利用はおすすめしていません。
手軽に摂りたい方は青汁を!
カリウムは様々な食品に含まれているため、3食バランスの良い食事をすれば目安量を摂取できると思います。しかし、生活環境の問題などから食事だけで十分なカリウムを摂ることが難しい場合もありますよね…。
そこで手軽に摂取できる青汁の出番!青汁は「生の緑黄色野菜を絞った汁」のことです。
「青汁=粉末」というイメージがあるかもしれませんが、粉末の他に錠剤・冷凍・フリーズドライ・飲料タイプと形状は豊富です。自分に合った形状が選べられるのもうれしいですね。
青汁の原料に使われている野菜にもいくつかあり、大麦若葉・ケール・明日葉がよく使われています。その中でもカリウムを豊富に含んでいるのは大麦若葉です。
しっかりカリウムを摂りたい!という方は大麦若葉が原料となっている青汁を選びましょう。また、複数の野菜を原料としている青汁もあります。その時はカリウム量が1包あたり100mg以上のものを選ぶとしっかり摂れますよ。
むくみ解消や高血圧予防にカリウムを!
カリウムにはむくみ解消・高血圧予防・筋肉の収縮を促すなど、いつまでも健康に過ごすために必要な効果を持っている栄養素です。
通常、3食しっかり食事をしていれば不足することはありませんが、野菜嫌いだったり、不規則な生活となっている場合はプラスでカリウムを補わなければなりません。
その時は、手軽にカリウムを摂ることができる青汁を日常生活に取り入れましょう!
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