青汁に含まれている「ナイアシン」。
商品のパッケージ後ろの成分表にナイアシンがのっているのは見たことあるという人はいても、ナイアシンにどんな効果があるのか?
また、ナイアシンが不足するとどうなるのか知っている人は少ないのではないでしょうか?
そんな方に向けて、青汁にも含まれているナイアシンについて詳しくみていきましょう!
青汁にも含まれている「ナイアシン」って何?
ナイアシンはビタミンB群の1つで水溶性のビタミンです。
私たちが食事で摂る糖質、脂質、たんぱく質の3大栄養素を、体の中でエネルギーに作り替えられるのに欠かせない栄養素です。
ナイアシンは食事から摂ることもできますが、体内でも作ることが可能です。
体内でナイアシンを作るには必須アミノ酸である「トリプトファン」が必要です。
トリプトファンは、ほとんどの食品に含まれているので、普通の食生活を送っていれば、あまり不足することはありません。
しかし、もし仮にナイアシンが不足するとどのような症状があらわれるのでしょうか?
ナイアシンが不足するとどうなるの?
皮膚病の1つ「ペラグラ」を発症してしまう
ナイアシンが不足すると、「ペラグラ」という皮膚病を発症してしまいます。
ペラグラとは「荒れた皮膚」という意味で、いわゆる、ナイアシン欠乏症です。
トウモロコシを主食とする中南米の国に多くみられます。
トウモロコシにはナイアシンの材料となるトリプトファン(アミノ酸の1種)が少ないので、ペラグラになるリスクが高まります。
ペラグラはナイアシンの不足の程度や、症状の進行によって次の3段階に分かれます。
第1段階:皮膚炎
皮膚炎は、直射日光に当たる皮膚の部分が発病します。まず、患部が熱を持って熱くなり、かゆみが出たり水疱が出来ます。その後、皮膚が硬くなって、全体的にひび割れが起こってきます。
第2段階:下痢
ナイアシン不足が続くと次に下痢の症状がみられます。
まず、胃腸が弱ってきて食欲不振になり、その後腹痛や吐き気が頻繁に起こります。そして、便秘と下痢を交互に繰り返すようになり、症状が進むと慢性的な下痢になってしまいます。
また、下痢だけでなく、身体の粘膜が弱くなり、舌が赤く腫れあがったり、歯ぐきから出血したり、ただれたりする症状が起こることもあります。
第3段階:認知症
ナイアシンの欠乏が長期間続き、ペラグラが進行すると不眠症や不安症、精神的にイライラしたりめまいや頭痛が起こります。
そのまま放置しておくと、幻覚や知的障害が出てきて、最終的には中枢神経の障害が起こって、認知症になってしまいます。
不足すると恐ろしい病気にもなるナイアシンですが、普段私たちの体でどのような役割を果たしてくれているのでしょうか?
青汁に含まれるナイアシンの効果・効能
①元気の源!エネルギーを作り出す
ナイアシンの効果の1つとして、糖質、脂質、たんぱく質などの3大栄養素から、私たちが元気に生きるためのエネルギーを作り出しています。
体内にナイアシンが吸収されると、エネルギーを作り出す働きが活性化され、ビタミンB1やB2、B6などと共に、エネルギーを作り出します。
②アルコールを分解!二日酔いを防いでくれる!
仕事帰りの一杯や自宅での晩酌は何よりの楽しみですが、ナイアシンはお酒に含まれるアルコールが身体に悪影響を及ぼさないようにする働きがあります。
体内で、アルコールを分解する時「アセトアルデヒド」という有害物質ができてしまいます。ナイアシンは、このアセトアルデヒドを分解してくれます。
アセトアルデヒドは二日酔いの原因にもなるので、ナイアシンには二日酔いを防ぐ効果があります。
③動脈硬化や高脂血症の予防に!脂肪の代謝を良くする
ナイアシンは、脂肪の代謝を良くするので、血液中の中性脂肪やコレステロールを減らす働きがあります。また、毛細血管を広げる働きもあります。
血液中の老廃物が少なくなって、血液がサラサラになると、血管全体の血行がよくなるという効果が期待できます。
このため、動脈硬化や高脂血症などの生活習慣病が予防できるのです。
効果が高める!ナイアシンと一緒に摂った方がいい栄養素
①美肌効果アップ!ビタミンB2
ビタミンB2は、皮膚や髪の毛のもとになるたんぱく質の代謝に関わっていて、美容のビタミンと言われています。
肌の健康を保つナイアシンと一緒に摂ると、相乗効果でさらに美肌効果が期待できます。
サンマやブリ、サバにはビタミンB2もナイアシンも多く含まれているのでおすすめです。
②ビタミンB1で疲れにくい体に!
糖質を代謝する作用のあるナイアシンとビタミンB1のダブル効果で、糖質からエネルギーを生み出しやすくなり、体が疲れにくくなります。
とくに炭水化物を摂る時にナイアシン+ビタミンB1は効果的です。
また、ニンニクや玉ねぎに含まれるアリシンと摂ると、さらに効果が高まります。
こんな人は注意!ナイアシンに注意が必要な人
アルコールをたくさん飲む人
アルコールを分解する時にナイアシンが必要になりますが、たくさんアルコールを飲むとそれに比例してナイアシンの必要量も増えます。
ですので、アルコールをたくさん飲むけど、おつまみや食事をあまり食べないという人は、ナイアシン不足に陥りやすいです。
糖尿病の人
ナイアシンを摂りすぎると血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きを弱めてしまいます。
ですので、糖尿病の人は担当のお医者さんとよく相談の上、ナイアシンの摂取量を決めた方がよいでしょう。
不足・過剰摂取ともに気をつけなければいけないナイアシンですが、1日当たりの推奨量・耐容上限量を詳しくみていきましょう。
ナイアシンの推奨量・目安量・耐容上限量
ナイアシンの1日当たりの推奨量・目安量・耐容上限量をみてみましょう。
1歳未満が目安量になっていますが、それは推奨量を測るための実験が出来ないため目安量で示されています。
年齢 | 目安量(mgNE) | 推奨量(mgNE) | 耐容上限量(mgNE) | |||
---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
0~5ヶ月 | 2 | 2 | - | - | - | - |
6~11ヶ月 | 3 | 3 | - | - | - | - |
1~2歳 | - | - | 5 | 5 | 60 | 60 |
3~5歳 | - | - | 7 | 7 | 80 | 80 |
6~7歳 | - | - | 9 | 8 | 100 | 100 |
8~9歳 | - | - | 11 | 10 | 150 | 150 |
10~11歳 | - | - | 13 | 12 | 200 | 200 |
12~14歳 | - | - | 15 | 14 | 250 | 250 |
15~17歳 | - | - | 16 | 13 | 300 | 250 |
18~29歳 | - | - | 15 | 11 | 300 | 250 |
30~49歳 | - | - | 15 | 12 | 350 | 250 |
50~69歳 | - | - | 14 | 11 | 350 | 250 |
70歳以上 | - | - | 13 | 10 | 300 | 250 |
妊婦(付加量) | - | - | - | - | - | - |
授乳婦(付加量) | - | - | - | +3 | - | - |
参考=日本食品標準成分表2015年版(七訂)
不足・過剰摂取ともに注意が必要なナイアシンなので、推奨量・耐容上限量ともに気をつけましょう。
ナイアシンやビタミンB群とるならケールの青汁がおすすめ!
それぞれ、粉末100g当たりの栄養量を示しています。
栄養成分 | ケール | 大麦若葉 | 明日葉 | 桑の葉 |
---|---|---|---|---|
ナイアシン(mg) | 7.84 | 5.4 | 1.4 | 4 |
ビタミンB1(mg) | 0.28 | 0.8 | 0.1 | 0.59 |
ビタミンB2(mg) | 1.17 | 2.03 | 0.24 | 1.35 |
ビタミンB6(mg) | 1.53 | 0.96 | 1.87 | 1.87 |
ビタミンC(mg) | 81 | 117 | 41 | 31.6 |
β-カロテン(μg) | 9600 | 17500 | 5300 | 7440 |
カルシウム(mg) | 2400 | 500 | 65 | 2699 |
それぞれのナイアシンの数値を見てみると、ケール7.84、大麦若葉5.4、明日葉1.4、桑の葉4となっています。
よって、青汁の原材料の中で「ケール」に1番ナイアシンが含まれています!
またケールはナイアシンが多いだけでなく、他のビタミン類やミネラルの栄養バランスが優れているので、大麦若葉や明日葉それぞれを単独で食べるよりも、ケール単独で食べたほうが効率的に栄養が摂取できます。
ケールの青汁なら「ファンケル本搾り青汁ベーシック」がおすすめ!!
①ケール100%!原材料がケールのみ!
「緑黄色野菜の王様」と言われるケールのみをふんだんに使って作られたこの青汁は、まさにケールを食べていると言っても過言ではないでしょう。
それほど、ファンケルの青汁にはケールと同じほどの栄養素が含まれているといえます。
②安心感!使用してるのは国産ケールのみ
この青汁は愛媛・長野・鹿児島の契約農家でミネラル農法という方法で栽培されたケールをまるごと粉末にした物を使って作られているので、とても安全性が高く、お年寄りや子供でも安心して飲むことができます。
③1本で1食分の緑黄色野菜量がまかなえる
食事のたびに1本飲むだけで、1回の食事に食べなければいけない緑黄色野菜をまかなえてしまうという優れものです。
持ち運びに便利なスティックタイプなので、外出先にも手軽に持っていくことができ、簡単に飲めます。
④子供も大人も飲みやすい味
この青汁は癖のないさらっとした味わいでとても飲みやすく、続けやすい味わいになっています。癖のあるケールをここまでサラッとした飲み味に実現できたのは企業努力の表れ。
青汁は継続して飲むことがとても大切になってくるので、飲みやすい味になっているのは嬉しいですね!
青汁飲んで、毎日元気に!
これまで、ナイアシンの効果・効能を見てきて、私たちが毎日エネルギッシュに過ごすためには必要不可欠な栄養素です。
普段食事を摂っていれば、不足することはないナイアシンので、特別意識してとる必要はありません。
逆に、ナイアシンと一緒にとると相乗効果があるビタミンB1、ビタミンB2などのビタミンB群は、意識してとらないと不足しがちです。
青汁は手軽に効率よく栄養素をとれる優れた飲み物です。
青汁を飲んで、体の中から綺麗に♪エネルギッシュになって元気に毎日を過ごしましょう!
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