ここ最近、腸活や腸内フローラがテレビや雑誌で話題ですが、腸内環境を気にして日常生活を送っている人もまだまだ多くないはずです。
デトックスやファスティングなどで腸内環境を整えたことがある人なら、腸内フローラを整えることが私たちの体調の良し悪しに影響することを実感したことがあると思います。
そこで、野菜不足解消、便秘解消などをはじめ様々な健康や美容効果で注目されている〝青汁〟が、腸内環境を整えるのにどのように役立っているのか詳しくみていきましょう。
腸内環境が悪いと危険!?あなたの腸は大丈夫?
腸は私たちの体の中で1番大きな臓器であり、その長さは大人で約8.5mほどあると言われており、食べ物の栄養を吸収して、便を排出するだけの臓器と思われがちです。
しかし、腸は「考える臓器」として第二の脳とも呼ばれるほど私たちの体にとってとても重要な臓器になります。
腸内環境が悪いとどうなるの?
では、そんな腸内環境が悪いとどんなことが起こるのでしょうか。腸内環境は免疫にも深く関与すると言われているので、腸内環境の悪化は免疫力の低下も引き起こします。
また、腸内環境の悪化は下記のような症状を引き起こすことがあります。
・アレルギー症状が出やすくなること。
・おならや体臭が悪臭になること。
・便秘や下痢などが引き起こされること。
・吹き出物などの皮膚疾患が出やすくなること。
・太りやすくなったり痩せやすくなったりすること。
・疲れがちで疲労感が出やすくなること。
・免疫力悪化で風邪をひきやすくなること。
あなたの腸は大丈夫?腸内環境チェックリスト
以下の項目に当てはまるものが多ければ多いほど、あなたの腸内環境は悪化している可能性が高いです。ぜひ、一度チェックしてみてください。
1.便秘が日常的に起きている
2.下腹がでっぱっている
3.生野菜・果物を食べることがほとんどない
4.運動をほとんどしない
5.水を1日1ℓ以上飲むことがない
6.下痢や便秘になりやすい
7.朝食を食べないことが多い
8.トイレに行く時間が毎日バラバラである
9.原因が分からない肌荒れがよく起こる
10.生活が不規則である
今、腸内環境が注目されている理由
そんな腸内環境ですが、最新の研究結果において、私たちの体全体の免疫を司る臓器として大注目を浴びています。そして、その中でも、腸内フローラにスポットライトが当たっているのです。
そもそも腸内フローラとは?
私たちの腸内の中には数百種類600兆個以上の腸内細菌が生息していると言われています。
その中でも小腸から大腸にかけて様々な腸内細菌が種類ごとに集まって、腸の壁面に生息している様子がお花畑[flora(フローラ)]のように見えることから、腸内フローラと呼ばれるようになったのです。
腸内細菌の種類や数は人種や年齢、性別、食、生活習慣などにより異なってくるため、腸内フローラも個人によって異なるものになります。
腸内細菌の種類
では、腸内フローラを形成する腸内種類にはどんな種類があるのでしょうか。数百種類存在する腸内細菌ですが、その働きによって大きく3つに分類することができます。
①善玉菌
体にとって良い働きをしてくれる菌になります。悪玉菌の侵入や増殖を防ぐことで腸内環境を守ったり、腸の動きを促進することでお腹の調子を整えたりしてくれます。
代表的な菌としては、乳酸菌やビフィズス菌などがあり、腸内細菌の20%ほどが善玉菌であると言われています。
②悪玉菌
体にとって悪い働きをする菌になります。腸内で悪臭や毒素などの有害物質を作り出すことで私たちの体に害を与えて、便秘や下痢、体調不良などを引き起こすのです。
代表的な菌としては、大腸菌や黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌などがあり、腸内細菌の10%ほどが悪玉菌であると言われています。
③日和見菌(ひよりみきん)
善玉菌にも悪玉菌にもどちらにも属することがない菌になります。
通常はどちらにも属することがない細菌ですが、善玉菌や悪玉菌のどちらか一方が優勢になった場合に、優勢になった方の味方をして働く菌になります。
この日和見菌は腸内細菌の大半を占めており、約70%を占めていると言われています。
理想的な腸内フローラとは?
善玉菌と悪玉菌、日和見菌という3種類の腸内細菌によって形成される腸内フローラですが、細菌達がバランスを保つことで共存しています。
善玉菌と悪玉菌は常に勢力争いをしており、優勢な方に日和見菌が味方につくこと腸内環境が日々左右されているのです。
善玉菌が優勢になれば腸内環境は良くなり、悪玉菌が優勢になれば腸内環境は悪化して体調不良を引き起こしてしまうのです。
では、理想的な腸内フローラとはどのようなものになるのでしょうか?
理想的な腸内フローラを保つためには、「善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7」のバランスに保つことが大切になります。
善玉菌を増やし腸内環境をよくするには?
基本的に健康な人の腸では善玉菌が悪玉菌の定着や増殖を防いだり、老廃物の排出を促したり、免疫細胞を活性化したりすることで腸内環境を良くしています。
では、腸内環境を良くするために善玉菌を増やすために私たちができることにはどんなことがあるのでしょうか。善玉菌を増やすには3つの成分を上手に取り入れてあげることが重要になります。
①プロバイオティクス
腸内フローラのバランスを改善することにより人に有益な作用をもたらす生きた微生物であり、主に乳酸菌やビフィズス菌になります。
これらの菌はぬか漬け・納豆・味噌・漬物など発酵食品に多く含まれています。
②プレバイオティクス
プロバイオティクスである乳酸菌やビフィズス菌などのえさとなる成分になります。例としてはオリゴ糖や食物繊維になるので、毎日の食事でしっかりと野菜を取り入れることで問題ありません。
具体的には、サトウキビ、たまねぎ、キャベツ、ごぼう、アスパラガス、蜂蜜、バナナ、ジャガイモ、ブドウ、きなこ、にんにく、トウモロコシなどがあります。(オリゴ糖の含有量は少量です。)
③バイオジェニックス
プロバイオティクスである乳酸菌やビフィズス菌の育成環境を整えてくれるものになるので、腸内フローラのバランスが正常になるようにも働きかけてくれます。
具体的には乳酸菌生産物質や生理活性ペプチド、植物性ポリフェノール、カロチノイド、DHA、ビタミンなどになります。これはなかなか食事で補うことができないのです。
腸内環境の悪化が気になる場合には、質の良い乳酸菌生成エキスを摂り入れるというのもおすすめです。
青汁で腸活!青汁が腸内環境にいい4つの理由
腸内環境を整えるためのポイントは、上手に善玉菌を増やしながら腸内フローラのバランスをとってあげることです。それをサポートするのに青汁がおすすめです。
腸活に青汁がおすすめの理由は下記になります。
①善玉菌を増やすのに役立つ成分が豊富に含まれる
青汁には善玉菌のえさとなる食物繊維や環境を整えるサポートをするビタミン類などが豊富に含まれています。
また、青汁には乳酸菌やオリゴ糖を配合されているものもあるので、そのような商品を選ぶのも良いでしょう。
②ミネラルや水分補給におすすめ
腸内環境が悪化し、便秘や下痢を繰り返す人にとってはぜひ飲んでいただきたいです。下痢であれば水分とミネラルが排出してしまうので、脱水症状にならないためにも同時に取り入れることができる青汁はおすすめです。
また、便秘の場合は水分不足は便を硬くしてしまうので、しっかりと水分をとることで便を柔らかくして体内の水分も補ってあげることが大事です。
③塩分や脂質の過剰摂取を防ぐ
食物繊維は青汁でなくても食事からでもしっかりと摂り入れることはできます。しかし、料理の仕方によっては塩分や脂質を過剰に摂取してしまう危険性もあります。そのため、特に料理が苦手という方は青汁を利用するのも1つの方法になります。
④毎日続けられる飲みやすさ
腸内に生息している善玉菌は毎日の便でも排出されてしまいます。そのため、腸内環境を保つためには毎日継続して摂り入れてあげることが大切になります。
料理に時間がかけられない人や外食や加工品にお世話になることが多いという人にも手軽に取れて、コストもそれほど高くない青汁はおすすめです。
腸内フローラを整えるなら乳酸菌入り青汁がおすすめ!
青汁には乳酸菌などの善玉菌が増殖するサポートをしてくれる食物繊維やビタミン類が豊富に含まれています。
また、食物繊維は便秘の改善をすることで腸内で悪玉菌が増殖しないようにも働きかけてくれます。そこで、数ある青汁の中でも腸内フローラを整えるためにおすすめの青汁は、善玉菌である乳酸菌も同時に摂り入れることができる乳酸菌入り青汁です。
プロバイオティクスやプレバイオティクス、バイオジェニックスを一緒に摂り入れることは腸内環境を効率的に整えるのにとてもおすすめです。
乳酸菌入りのおすすめ青汁3選
たくさんある乳酸菌入り青汁の中でもおすすめのものが下記の3種類です。
①黒糖抹茶青汁寒天ジュレ
・北海道で自生しているクマイザサ粉末がたっぷり配合されているので、野菜不足の日本人に欠かすことのできない栄養成分である食物繊維はなんとさつまいもの約29倍、レタスの約60倍も含まれている。それ以外にもカロテンはかぼちゃの約16.6倍、ビタミンEは大豆の約8.7倍も含まれており、カルシウムやマグネシウム、鉄分などのミネラルも豊富に含まれている。
・お米由来の乳酸菌「ラクトバチルスカゼイ」だけでなく、乳酸菌のえさとなるイソマルトオリゴ糖も配合されているので、腸内環境を整えるサポートをしてくれる。
・約40種の植物を発酵・熟成、栄養価を約20倍にギュッと凝縮したエキスを配合されている。
②青汁と乳酸菌
・国内有名大学との研究で5つの特許を取得した乳酸菌が配合されている。それは乳酸菌の中でも特に優れた働きが注目を浴びている乳酸菌FK-23になり、コップ1杯分でヨーグルト5L分含まれている。善玉菌でもある乳酸菌を摂り入れてあげることは腸内環境を整えるのに役立つ。
・青汁の4大原材料である大麦若葉や明日葉、クマザサ、桑の葉が使用されており栄養価が高い。
③乳酸菌が入った青汁
・日本人の食生活の基本であるお米由来の植物性の乳酸菌「ラクトバチルス・カゼイ」が配合されている。
・腸内環境を整えるためにも必要な乳酸菌のえさとなる食物繊維が豊富に含まれている農薬や化学肥料をいっさい使用せずに育てた国産の大麦若葉を原材料として使用している。また、食物繊維が豊富な北海道に自生しているクマザサを使用しており、トウモロコシ由来の食物繊維も配合されている。
・粉末抹茶が配合されていることで毎日でも飲み続けることができる飲みやすさであること。
青汁で腸活はじめよう
第二の脳とも呼ばれる腸の環境を整えることは私たちの体全体を健康に導くことにつながります。
乳酸菌と乳酸菌のえさとなる食物繊維やオリゴ糖を一緒にとることは、腸内環境を良くするために役立ちます。上手に青汁を摂り入れることで腸内環境を整えて、体の内から外からキレイを目指しましょう。