お腹の中で赤ちゃんを育てている妊婦さん。
妊婦さんは自分の体だけでなく、お腹の赤ちゃんの分の栄養も摂らなければいけないので、バランスよく栄養を摂取する必要があります。
そんな妊娠中の時期に重要な栄養素の1つに「葉酸」があります。
ママ友やお医者さんから積極的に摂るようにいわれますよね?
そんな葉酸について、今一度詳しくみていきましょう。
そもそも葉酸って何?
葉酸はビタミンB群の水溶性ビタミンの1つです。
ほうれん草などの緑の葉っぱに多く含まれていることから、この名前がつきました。
緑黄色野菜のほかに豆類やレバーなどにも含まれていて、水溶性なので水に溶けやすく熱に弱い性質をもっています。
葉酸はDNAの合成や細胞分裂に関して必要不可欠な栄養素です。
では、妊婦さんにとって重要な栄養素の葉酸ですが、実際どんな効果があるのでしょうか?
葉酸はどんな効果があるの?
妊婦さんに必要不可欠な「葉酸」ですが、どのような効果があるのでしょうか?
①胎児の先天性異常の予防
葉酸を妊娠1ヶ月から妊娠3ヶ月ごろの妊娠初期に多めに摂取することで、神経管閉鎖障害や無脳症などの胎児の先天性異常の予防効果があります。
②心臓病の予防
含硫アミノ酸のホモシステインの血中濃度が上がってしまうと心臓病のリスクが高まります。
葉酸はビタミンB12との相乗効果でホモシステインの血中濃度を下げる働きがあります。
③貧血の予防
葉酸は赤血球を作るのに欠かせないビタミンです。葉酸が不足すると正常な赤血球が作れなくなり、貧血の原因になります。
貧血対策には鉄分を摂ればいいと思われている方も多いと思いますが、鉄分だけでなく、葉酸も一緒にとることが大切です。
④男性の薄毛・抜け毛を改善
葉酸は毛髪の細胞分裂とたんぱく質の合成を助けてくれて、髪が伸びたり増えたりするのを促進してくれます。
葉酸は、妊婦さんだけでなく貧血気味の女性や、髪の毛の悩みをもつ男性にも摂ってほしい栄養素になります。
そんな葉酸ですが不足するとどのような悪影響があるのでしょうか?
葉酸不足の時にあらわれやすい症状
○全身の倦怠感や疲労感
○動悸、息切れ
○食欲不振
○うつ症状
○不眠
○情緒不安定(イラつきや不安感など)
もし、このような症状がみられた時は普段の食事を振り返って、必要量の葉酸が摂れているのか確認することが必要です。
では、なぜ「葉酸」が特に妊婦さんに重要な栄養だと言われるのでしょうか?
妊婦さんに葉酸が必要な理由
なぜ、妊婦さんに葉酸が必要かというと「お腹の赤ちゃんを正常に発育させるため」というのが大きな理由です。
わかりやすくするために、妊娠初期・中期・後期・授乳期に分けてみてみましょう。
①妊娠初期(1~15週目)
妊娠初期(1~15週目)は妊娠期間中の中でも特に細胞分裂が活発です。妊娠初期にはDNAの合成や細胞分裂などの働きが赤ちゃんが正常に成長していくためにはとても重要です。
そのため、DNAの合成や細胞分裂の働きを正常にするためにも葉酸が必要です。しかし、母体の葉酸が不足していると上手く成長することができなくなってしまいます。
最悪の場合、お腹の赤ちゃんが神経管閉鎖障害や二分脊椎、無脳症などの先天性異常になってしまう可能性があります。
せっかく、お腹に赤ちゃんができても、葉酸不足の状態だとこのような危険な状態になりかねません。
また、妊娠初期というのはまだ自分の妊娠に気づいていない方も大勢いると思います。
ですから、妊娠に気づいてからではなく、子作りをしている頃から積極的に葉酸を摂取していくことが大切と言えます。
②妊娠中期(16~27週目)・後期(28~40週目)
妊娠中期を過ぎると、どんどんお腹の中で赤ちゃんが大きくなります。そのため、妊婦さん・赤ちゃんともに十分な栄養をとることが重要になってきます。
赤ちゃんに栄養を送るのに必要なのが血液です。妊娠中の血液量は赤ちゃんに酸素や栄養を送るために一気に増えます。そのため、血液が薄まって貧血になりやすくなります。
そこで力を発揮するのが葉酸の造血効果!
多くの血液を作るのに葉酸の造血効果がサポートをしてくれるので、赤ちゃんと妊婦さんに必要な血液を生成することができます。
ですので、妊娠初期の先天性異常の予防だけでなく、妊娠中期・後期の妊婦さんの貧血予防のためにも、妊娠期間中ずっと葉酸を摂取することが大切です。
③授乳期
無事に元気な赤ちゃんを出産できたから、もう葉酸摂らなくてもいいというのは大間違い!
赤ちゃんが飲む母乳は血液から作られています。そのため、ママは出産した後も母乳を作るためにたくさんの血液が必要になります。つまり、貧血になる可能性は妊娠中と変わらないと言えます。
また、赤ちゃんは生まれてからも大人と比べて盛んに細胞分裂を繰り返しているので、細胞分裂を正常に行うためにも、母乳から葉酸を摂っていかなければいけません。ですので、出産後も葉酸の摂取を心がけるようにしましょう。
妊娠中・授乳中に葉酸が重要な働きをする栄養素だということがわかりましたよね?
では、妊娠中・授乳中はどれだけ葉酸を摂ればいいのでしょうか?
妊娠中・授乳中はどれくらい葉酸摂ればいいの?
妊娠期間 | 1日当たりの推奨量 |
---|---|
妊娠初期(1~15週) |
400μg
|
妊娠中期(16~27週)・後期(28~40週) |
440μg
|
授乳期 |
340μg
|
妊娠中や授乳期に必要な葉酸は、妊娠初期で400μg、妊娠中期・後期で440μg、授乳期は340μgになります。
ちなみに妊娠していない成人女性の葉酸の推奨量は1日に240μgとされています。
実際にこの440μgもの葉酸を緑黄色野菜から摂取しようとしても、葉酸は水に溶けやすく熱にも弱いため、なかなか難しいのが現実。
そこでおすすめが青汁です。
妊娠中に必要な葉酸!青汁で摂るのがおすすめな3つの理由!
①1杯飲むだけで妊娠中に必要な栄養素が摂れる!!
青汁は便秘になりやすい妊娠中にお通じをよくし、つわりや産後の様々な体調不良を和らげるのに必要な栄養素を補ってくれます。
葉酸だけでなく、ビタミンや鉄分、カルシウムや亜鉛は妊娠中や授乳中は特に必要な栄養素です。それらの栄養素が青汁にはたっぷり含まれています。
そのため、便秘解消やつわり中の栄養補給だけでなく、免疫力アップなども期待できます。
②忘れがちな水分補給も一緒に出来る!
妊娠中には約2リットル、授乳中にはなんと約3リットルもの水分補給が必要になってきます。母乳を出やすくするためにも水分補給は重要です。
青汁を飲むことは、妊婦さんに必要な水分補給の手助けにもなります。
③体重管理や妊娠糖尿病の予防にも活躍!!
妊娠中でしたら特に体重管理には気を使いますよね。体重が急激に増えると赤ちゃんが生まれる時に通る産道に脂肪がついてしまい、難産になる可能性もあります。
妊娠中はすぐにお腹がすいてしまい、間食や1回当たりの食事量が増えがちです。そういう時は、食事前に青汁を飲むことで、食事量が増えすぎることを避けられます。
また、空腹時に飲むことによって食事中に血糖値が上がるのを防いでくれるので、妊娠糖尿病の予防にも期待できます。
妊婦さんや授乳中のママには必要不可欠な葉酸ですが、一方で、必要以上に摂りすぎるといろいろな障害や副作用がみられます。
葉酸の過剰摂取による副作用
葉酸を過剰摂取すると次のような副作用がみられます。
○吐き気
○不眠症
○むくみ
○発熱
○じんましん
○紅斑
○かゆみ
○呼吸障害
○亜鉛の吸収率低下
○赤ちゃんの喘息リスクの上昇
成人女性の葉酸の1日の耐容上限量は1,000μgとされています。妊婦・授乳婦では耐容上限量の掲載はありませんが、耐容上限量以上摂ってよいということではありません。この1,000μgを参考にして適度に摂取していくことが大切です。
では、葉酸を適度に摂っていくにはどのような青汁を飲めばよいのでしょうか?
葉酸を摂るには「ケール」の青汁がおすすめ!!
青汁の原料として有名なケール・大麦若葉・明日葉の栄養成分を比較してみました。
ケール | 大麦若葉 | 明日葉 | |
---|---|---|---|
葉酸(μg) |
120
|
40
|
100
|
β‐カロテン(μg) |
2,900
|
2,538
|
5,300
|
ビタミンC(mg) |
81
|
32
|
41
|
ビタミンE |
2.4
|
1.19
|
2.8
|
ビタミンK |
210
|
370
|
500
|
ビタミンB1 |
0.06
|
0.064
|
0.1
|
ビタミンB2 |
0.15
|
0.147
|
0.24
|
ビタミンB6 |
0.6
|
0.055
|
0.16
|
カリウム(mg) |
420
|
320
|
540
|
カルシウム(mg) |
220
|
29
|
65
|
鉄(mg) |
0.8
|
4.2
|
1
|
マグネシウム(mg) |
44
|
16
|
26
|
食物繊維(g) |
3.7
|
4.1
|
5.8
|
上記の表で葉酸の数値を見ると、大麦若葉40、明日葉100に対してケールが120と1番葉酸を含んでいるのがわかります。つまり青汁の中でもケールの青汁がより効率的に葉酸をとることにつながります。
その中でもおすすめは「ファンケル 本搾り青汁ベーシック」
ケールの青汁の中でもおすすめの青汁は、ファンケルの「本搾り青汁ベーシック」。その理由は?
①ケール100%!原材料がケールのみ!
「緑黄色野菜の王様」と言われるケールのみをふんだんに使って作られたこの青汁は、まさにケールを飲んでいると言ってもいいでしょう。
ファンケル本搾り青汁ベーシックにはケールにトコトンこだわっているので、ケールに含まれている栄養素がたっぷりとれます。
②安心感!使用してるのは国産ケールのみ
この青汁は愛媛・長野・鹿児島の契約農家でミネラル農法という方法で栽培されたケールをまるごと粉末にしたものを使って作られているので、安全性が高く、お年寄りや子供でも安心して飲むことができます。
③1本で1食分の緑黄色野菜量がまかなえる
食事のたびに1本飲むだけで、1回の食事に食べなければいけない緑黄色野菜をまかなえてしまうという優れものです。
持ち運びに便利なスティックタイプなので、外出先にも手軽に持っていくことができ、簡単に飲むことができます。
④子供も大人も飲みやすい味
ファンケル本絞り青汁ベーシックは、癖のあるケール青汁の中でも、さらっとした味わいでとても飲みやすく、続けやすい味わいになっています。
青汁は継続して飲む事がとても大切になってくるので、飲みやすい味になっているのはありがたいですね。
母子の体をサポート!青汁で葉酸を摂ろう!
妊娠中の妊婦さんと授乳中のママにとって「葉酸」は重要な栄養素です。
一方で、妊娠中であれば、つわりでたくさんの栄養素を一度にとれない、授乳中であれば育児の疲れから食事に気を使う余裕がないなど、頭でわかっていても実際に必要な栄養素をとるのは妊婦さんやママにとっては大変なこと。
ですが、青汁であればそんなデリケートで大変な時でも手軽に必要な栄養素をとることができます!
母体も赤ちゃんも元気に!青汁で健康的な体をサポートしましょう♪
関連記事
・青汁は妊娠中の便秘にも効果あり?お手軽に食物繊維をとろう!
・妊娠中・妊婦さんにおすすめ青汁ランキング
・今さら聞けない!青汁に豊富な成分「カリウム」の効果がすごい
・青汁の原料〝明日葉〟に含まれているカルコンの効果・効能がスゴイ!
・アミノ酸をとるならサプリより青汁がいい3つの理由
・青汁は実はカルシウムが豊富!おすすめの青汁は?