野菜不足や便秘解消など健康食品の市民権を獲得し、もはや絶対的な存在になりつつ青汁ですが、そんな青汁を飲むと体脂肪は減るの?脂肪燃焼効果は青汁にあるの?と気になっている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、気になってもなかなか簡単に離れてくれない体脂肪を、青汁を飲むことによって改善するのかについてダイエット成功の秘訣もあわせて解説します。
青汁は脂肪燃焼や体脂肪を減らすのに効果あり!?
健康のために青汁を飲んでいるという人が多いと思いますが、実は脂肪燃焼や体脂肪を減らしダイエット効果もあると言われています。
では、どのようなメカニズムで脂肪燃焼や体脂肪を減らしてくれるのか解説していきましょう。
「体脂肪」と聞くとどのようなイメージを持つ人が多いでしょうか?「体脂肪=悪者」というイメージを持つ人が多いかもしれません。
そもそも体脂肪とは?
体脂肪は体の中に蓄積されている脂肪で皮下脂肪と内臓脂肪の2種類に分けられます。そしてその大部分は脂肪細胞に蓄積されています。
脂肪=悪者=落としたいというイメージを持つ人が多いですが、実は生きていくためにとても必要なものでもあります。
人が生きていく上で必要なエネルギーを蓄えたり、内臓を守ったりする大切な役目があります。もちろん、体に必要なものではあります。
しかし、多すぎるのも良くないし、逆に少なすぎも良くありません。
体脂肪の目安として体脂肪率があります。体脂肪率は体重に占める体脂肪の割合をパーセントで表したものになります。
体脂肪の測定は家庭用の体脂肪計や体組織計で手軽に測定もできますが、正確に測る場合には、CT・超音波・X線などが使用されることがあります。
一般的に家庭用の体脂肪計で測定した場合の適正な体脂肪率は成人女性で30%、成人男性で25%と設定されています。
体脂肪が蓄積する仕組みは?
私たちの体は食べた物が体の中でエネルギーに変換されて、そのエネルギーを使って活動することができています。
基本的にはこのバランスが上手に取れていれば、体の中に余計な脂肪が蓄積されることはありません。つまり、太るということは体の中に取り入れる量が多くなってしまい全てをエネルギーに変換できない状態のことになります。
脂肪の元は脂質を多く含む食べ物と思われがちですが、実はそれだけではありません。
私たちのエネルギー源となる三大栄養素の炭水化物(糖質)や脂肪も過剰摂取してしまうと脂肪蓄積を引き起こす可能性があるのです。
元々、私たちの体は飢餓状態になっても生き残ることができるように食べ物から摂り入れて使い切らなかったエネルギーは肝臓や筋肉などに貯蓄することができる仕組みになっています。
しかし、現在の私たちの食事はエネルギー過多になることが多く、体を動かすエネルギーでは使い切れず、体の中での貯蓄の容量も超えてしまうと脂肪として蓄積されてしまうのです。
脂肪燃焼とは?
脂肪が蓄積してしまう仕組みは分かっていただけたでしょうか?
では、この蓄積して肥満の原因ともなる脂肪はどのように燃焼されるのでしょうか?
燃焼とは簡単に言うと、体の中に蓄積された体脂肪が体を動かすためのエネルギーとして使用されることです。
体脂肪が燃焼する仕組みとプロセス
体の中に蓄積された体脂肪は運動や食事制限をエネルギー源として使われますが、このエネルギーに変わるまでの流れで脂肪が燃焼されます。
①運動する
②体温の上昇や血糖値の低下が起こる
③(血糖値を安定させようとするために膵臓から)グルカゴンが分泌される
④脂肪細胞に蓄積されている脂肪が血液の中に放出される
⑤膵臓から分泌される脂肪分解酵素のリパーゼによって、脂肪が分解されて脂肪酸とグリセリンに分解される
⑥分解された遊離脂肪酸が血液中から筋肉に運ばれる
⑦筋肉で遊離脂肪酸と酸素がくっついてエネルギーに変換される
このようにして、体に蓄積されている体脂肪は活動するためのエネルギーに変化していくのです。
青汁は脂肪燃焼や体脂肪を落とすのにどう役立つ?
基本的には青汁を飲むことによって、血糖値が低下することはありません。
血糖値が低下するのは運動時と極端な食事制限を行った時になります。
運動時は筋肉が活動するためのエネルギーのために血液中のブドウ糖がエネルギーとして使われます。
また、極端な食事制限は体の中に入る食べ物が少なく活動に必要なエネルギーが十分に作ることができなくなってしまった時に生じてしまうことがあります。
そのような時に、体に蓄積された体脂肪がエネルギーを作るために使用されるのです。
青汁を飲むと体脂肪を蓄積しにくくなる!?
青汁は緑黄色野菜を使用して作られているので栄養価が高い飲み物になります。
特に、野菜不足の人がそれを補うために飲むというように、食物繊維やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。
青汁に含まれる脂肪燃焼や体脂肪を落とすのに貢献している栄養素
青汁には脂肪燃焼に効果があるとされる栄養素が豊富に含まれています。では、どのような栄養素が効果的であると言えるのでしょうか?
①ビタミンB群
ビタミンB群は助け合いながら働くエネルギー代謝に欠かすことのできない栄養素になります。そして、青汁にはビタミンB群の中のB1とB2、B6が豊富に含まれているのです。
・ビタミンB1
糖質の代謝や頭の回転を良くして集中力を高めるために働く栄養素になります。糖質がしっかりと代謝されないと余分な分は脂肪に姿を変えて体の中に蓄積されてしまうので、体脂肪を増やさないためにはとても大切です。
・ビタミンB2
三大栄養素である糖質、タンパク質、脂質の代謝を促してエネルギーに変えるサポートをする栄養素であり、特に脂質代謝には欠かすことができません。
そのため、脂肪を燃焼させることで脂肪を体に貯めこまないのはもちろん、ホルモンバランスを整えることによって新陳代謝が上がり太りにくい体質へのサポートもしてくれます。
また、発育ビタミンと呼ばれるくらい細胞の再生や成長も促してくれるので美肌などの効果も期待できます。
・ビタミンB6
タンパク質をエネルギーに変えたり、筋肉や血液を作ったりするのには欠かすことができない栄養素になります。
タンパク質が体の中で無駄なく活用されるように働き、その力はビタミンB2と一緒になることで促されます。神経伝達物質にも作用して、ホルモンバランスを整えることにも関与します。
特に、タンパク質をたくさん食べる人にはしっかり摂り入れてもらいたい栄養素の1つになります。
・食物繊維
食物繊維には大きく分けて水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類が存在します。
食物繊維と聞くと老廃物を体の外に排出して腸内環境を整えることで便通の改善を促すことをイメージする人が多いのではないでしょうか?しかし、実はそれだけではありません。
脂肪の燃焼を促すという作用もあるのです。
・不溶性食物繊維
不溶性食物繊維には多くに人に知られている満腹感を感じさせ、腸内環境を整える働きがあります。
不溶性食物繊維は胃から腸に移動する際に、水分を含んで大きくなります。そのため、満腹感を感じやすくなり自然と食事量を減らすことが可能になります。
食事量を減らすことでドカ食いを減らすことができるので、血糖値が上昇する時間が短くなり、インスリンの分泌量が抑えられるので、脂肪燃焼を促すことが可能になります。
また、腸の蠕動運動が促されることで便通が良くなり腸内環境が整えられるので、太りにくい体質になることができるのです。
・水溶性食物繊維
青汁に含まれる食物繊維は不溶性のものの方が多いですが、水溶性もしっかりと含まれています。
水溶性食物繊維は水分を吸収してゲル状になる特徴があります。そして、ゲル状になると脂質や糖質を包み込んでそのまま排出してくれるという働きがあります。
また、血糖値が高くなりすぎると余分な糖質は脂肪になってしまい、体の中に蓄積されてしまいます。
そして、食べ物が腸へ運ばれるスピードをゆっくりしてくれることにより急激な血糖値の上昇を抑えることが可能になるので、糖質が脂肪に変わるのを防ぐ効果も期待ができるのです。
青汁は脂肪燃焼を促進する!?
上記の栄養素が豊富に含まれる青汁には脂肪燃焼効果が期待でき、脂肪がたまりにくい太りにくい体質を作ると言われています。
そのため、脂肪燃焼や体脂肪を減らすために青汁を飲むことがすすめられるのです。
脂肪燃焼だけじゃない!青汁がダイエットにも効果的といわれる4つの理由
青汁は健康はもちろんダイエットのためにも利用されることがとても多いです。青汁がダイエットに効果的なのは脂肪燃焼効果以外にも嬉しい効果があるからです。
ダイエットに効果的な理由にはどんなものがあるのか説明していきましょう。
①便秘解消で腸内環境が良くなる
青汁には不溶性食物繊維が豊富に含まれています。不溶性食物繊維は腸の動きを活発にすることで便通を改善されて、体の中に老廃物が蓄積されないようにしてくれます。
そのため、体にとって不要なものが溜まりにくくなるのでダイエットに効果的であると言えるのです。
②むくみ解消でスッキリ
青汁にはミネラルの一種であるカリウムが豊富に含まれています。カリウムは体の中でナトリウムと一緒に働いて体の中の水分量を一定に保つ働きがあります。
そしてカリウムには利尿作用があり、体の中の余分な水分を排出してくれる働きがあるのです。体の細胞の余分な水分がしっかりと調整されることでむくみの予防・改善につながるのです。
③食べ過ぎ防止でスリムな体
ダイエットが失敗する人の原因で多いのが我慢しきれずについつい食べ過ぎてしまうということです。
青汁には不溶性の食物繊維が豊富に含まれています。不溶性食物繊維は体の中に入ると水分を吸収して膨らみます。膨らむことで食べた量が少量であってもお腹は満腹感を感じやすくなります。
そのため、食欲を抑えて食べ過ぎを防ぐことが可能になるのです。
④若返りの美肌効果
青汁にはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCと言えば、風邪予防に免疫力アップのために摂り入れることが有名な栄養素です。
しかし、ビタミンCの働きにはもう1つ美肌に効くというものがあります。
ビタミンCは抗酸化作用があり老化の原因になる活性酸素を抑える働きがあるとともに、肌の潤いや滑らかさを保つのに必要なコラーゲンを作ったり、シミやそばかすの原因となるメラニン色素の沈着を防いだり、しわを防いだり、傷や火傷などの治りを早くしてくれたりする働きもあるのです。
そのため、年齢を重ねることにより肌が衰えたり、間違った方法のダイエットで肌が荒れたりしてしまいますが、ビタミンCを毎日摂り入れることは肌を若返らせる美肌効果を期待できるのです。
脂肪燃焼したい!体脂肪を落としたい人は注目したい青汁の原材料と栄養素
ここまでは脂肪燃焼のために効果的な栄養素について説明してきました。ここからは実際にどのような青汁を選ぶことがより効果的に脂肪燃焼効果を得ることができるのか説明していきます。
①水溶性食物繊維
基本的に青汁には食物繊維が豊富に含まれていますが、その中身を細かく見ると、不溶性食物繊維の方が豊富に含まれています。
もちろん、不溶性食物繊維もダイエット効果を期待できますが、脂肪燃焼効果を期待するのであれば、血糖値の上昇を防ぐ働きのある水溶性食物繊維を摂り入れることがおすすめです。
そのため、脂肪燃焼効果を得たいのであれば、水溶性食物繊維の一種でもある難消化性デキストリンが添加されているものを選ぶというのも1つの選択肢として良いでしょう。
②大麦若葉
大麦若葉には葉緑素(クロロフィル)という栄養素が他のものよりも豊富に含まれているという特徴があります。
この葉緑素の働きには、血液中のコレステロールを吸着して排出することでコレステロール値を抑えたり、有害物質を吸着して排出したり、便秘改善で腸内環境を整えたりすることがあります。
そして、血管や小腸を元気にする働きもあり、基礎代謝を高めることができるので、脂肪燃焼を促すことも期待できるのです。
そのため、基礎代謝をしっかりとあげて、脂肪を燃焼させたいという方には大麦若葉が使用されている青汁をおすすめします。
③明日葉
明日葉にはポリフェノールの一種であるクマリンやカルコン、フラボノイドの一種であるルテオリンという栄養成分が含まれています。
クマリンは利尿作用によるむくみやセルライトの解消が期待できます。
カルコンは脂肪細胞からアディポネクチンという成分を作るのをサポートするといわれております。このアディポネクチンは抗メタボリックシンドロームホルモンとして注目されています。
そのため、特にメタボを改善してダイエットをと望む方には明日葉が使用されている青汁をおすすめします。
④ケール
別名緑黄色野菜の王様とも呼ばれるケールは栄養価がとても高い野菜です。βカロテンをはじめとする抗酸化作用に優れた成分が豊富に含まれているのも特徴です。
そこで、老化の原因の活性酸素の除去に力を発揮するので、アンチエイジング効果や肌や粘膜の健康効果、美容効果を期待することができます。
そのため、ダイエット効果と一緒に肌のハリや艶などの美肌効果、アンチエイジング効果も得たいという方にはケールが使用されている青汁をおすすめします。
【原材料別】脂肪燃焼や体脂肪を落とすのにおすすめの青汁
いろいろな種類がある青汁ですが、今回は原材料別におすすめの青汁をご紹介します。
黒糖桑抹茶青汁寒天ジュレ
食物繊維が豊富な寒天が使用されている青汁になります。おすすめポイントは3つです。
①食物繊維がさつまいもの約29倍、レタスの約60倍と圧倒的に豊富であり、カロテンはかぼちゃの約16.6倍、ビタミンEは大豆の約8.7倍も含まれており、カルシウムやマグネシウム、鉄分などのミネラルも群を抜いて含まれている栄養価が高い北海道自生の天然クマイザサ粉末が配合されている。
②善玉菌の一種であるビフィズス菌の活動を活性化させ、増やす働きがあるイソマルトオリゴ糖とお米由来の乳酸菌「ラクトバチルスカゼイ」が配合されていることで、腸内環境を整える効果が期待できます。
③約40種の植物を発酵・熟成、栄養価を約20倍にギュッと凝縮したエキスが配合されているので、野菜不足の方にはおすすめです。また、カリウムやカルシウムが上白糖に比べ多く含まれているヘルシーな黒糖とココナッツシュガーを使用することで、まろやかな甘さと抹茶のほどよい風味を引き立てることで毎日続けやすく飲みやすい仕立てになっています。
大正製薬 ヘルスマネージ大麦若葉青汁 キトサン
大麦若葉が使用されている青汁になります。おすすめポイントは3つです。
①農薬不使用な有機大麦若葉をベースにした青汁になるので、普段の生活で不足しがちの食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれている。
②コレステロールを低下させる働きが期待できるキトサンという成分が配合されている。
③抹茶が配合されているので、毎日でも美味しく飲むことができる飲みやすい仕立てになっています。
ふるさと青汁
明日葉が使用されている青汁になります。おすすめポイントは3つです。
①八丈島の火山性地質の肥沃な土壌で黒潮のミネラルを存分に吸収しながら3年かけてたくましく育った明日葉を葉・茎・根っこまで丸ごと使用している。また、農薬・化学肥料に頼らず昔ながらの農法で育てられた島根県産の桑の葉と熊本・大分県産の大麦若葉も使用されています。
②明日葉には特有のポリフェノール成分「カルコン」や「カリウム」が豊富に含まれているだけでなく、最近注目を集めている免疫ビタミンとも呼ばれるLPS(リポポリサッカライド)という成分も豊富に含まれている。
③粉末タイプなので水に溶けやすく、桑の葉と大麦若葉を独自の比率でブレンドすることによって、抹茶風味の味わいで毎日でも続けて飲めるような仕立てになっている。
サンスター 健康道場 粉末青汁
ケールが使用されている青汁になります。おすすめポイントは3つです。
①宮崎県産、鹿児島県産、岡山県産、北海道産のブロッコリーや宮崎県産、大分県産、熊本県産、島根県産、静岡県産のケール、福岡県産、大分県産、熊本県産の大麦若葉、東京都(八丈島)産の明日葉の100%国産野菜だけを使用しており、その量は1袋で野菜約100g分に相当すると言われており、添加物も不使用である。
②5種類の厳選野菜を絶妙のバランスで組み合わせることにより、甘味料や香料を添加することなく、飲みやすい仕立てになっている。そして、マイクロパウダー製法で作られているので他のものとも混ぜやすく飲みやすいです。
③1袋の量が一般的な青汁の約2.5倍量含まれているということで家計に優しい。
青汁飲んですっきり!溜まった体脂肪を燃焼しよう
青汁はダイエット効果があると言われているように、体の中に溜まってしまった体脂肪を燃やしてくれる手助けもしてくれます。
脂肪を燃やすのに働く成分は1つではないので、自分に合った青汁を選んで、体に溜まった脂肪とはおさらばしましょう。