健康ドリンクで有名な青汁ですが、そんな青汁でも飲んではいけない人がいるのを知ってましたか?
ビタミン、ミネラルを豊富に含み、野菜や果実そのものの栄養をたっぷりと摂ることができる青汁。
健康にいいイメージですが、たとえば人工透析を受けている人は医師から飲用を控えるよう指示されます。
問題は、その豊富に含まれた栄養素。これが体の負担になってしまう人がいるのです。
青汁を飲む前に、飲んで問題ないか知っておく必要があります。
人工透析の人はなぜ青汁を飲んではいけないの?
人工透析をしている人はどうして青汁の飲んではいけないのでしょう?
それには健康な人には必要な“ある栄養素”を豊富に含んでいることが原因でした。
そもそも人工透析とは?
人工透析は、機能を失った腎臓の代わりに水分や血液をろ過する治療のことです。
血液中のいらない老廃物をろ過して尿をつくり、体の水分量・血圧などをコントロールするのが腎臓の役割。
しかし、この腎臓の働きが不十分になると尿として排出するはずだった老廃物が体の中にたまって腎不全に。
放っておくと気力がなくなったり、不眠、食欲不振などを引き起こし、ひどくなると昏睡状態に陥ってしまいます。
これを尿毒症と言います。
糖尿病など生活習慣によることが知られていますが、大きなけがなどで急に腎臓の機能を失なったり、慢性腎不全を引き起こすことがあり、その数は増え続けています。
そのほかに、慢性糸球体腎炎によるなど腎疾患などで透析が行われます。
人工透析と青汁の相性
人工透析をしている場合、青汁を摂取することはNGです。
その原因となるのがカリウム。カリウムはもともとナトリウム=塩分を体の外に排出する働きがあり、人間にとって必要なミネラルの一つです。
カリウムは腎臓が健康な場合、尿と一緒に排出されます。しかし、人工透析を受けるほど腎臓が十分に働いていない場合、カリウムを排出することができずに体内にため込んで、高カリウム血症になってしまう可能性があります。
症状が重くなると心不全をも引き起こしてしまうのです。
腎臓は不調が表れにくい臓器と言われています。
むくみやすい、尿が濁っていたり血尿があるなどのサインがある場合は、青汁を飲む前に医師に相談するようにしましょう。
人工透析以外にはこんな人はNG!青汁を飲んではいけない人
腎臓が不調な人以外にも、青汁を飲んではいけない人がいます。
下記のような症状や持病のある人、また不安がある人は、必ず医師の指示に従ってから飲むようにしてください。
①腎臓の機能が低下している人(人工透析など)
先述のように、人工透析をしている人は腎臓の機能が落ちているため、カリウムを尿から排出できず、体内にため込んで高カリウム血症になる可能性があります。
青汁の主原料に使われる明日葉や、ヨモギ、桑の葉などもカリウムが豊富なので注意が必要です。
②ワーファリンを服用している人
心疾患や血管の病気で処方されるワーファリンを服用している場合も青汁は飲んではいけません。
ワーファリンは血液が固まらないようにするための薬。青汁に含まれるビタミンKは「止血のビタミン」ともいわれ、逆の働きをします。そのため、この二つを一緒に服用すると、ワーファリンの効果が薄れてしまうのです。
③甲状腺機能に異常のある人
アブラナ科の野菜に含まれる辛み成分「イソチオシアネート」は、免疫力アップ、抗菌作用、発がん抑制作用などが報告されている一方、甲状腺に影響を及ぼすことでも知られています。
甲状腺生成を抑制し、甲状腺が肥大の原因になることが報告されています。
少量でも影響が出る場合があるので、ケールをはじめブロッコリースプラウトやキャベツなどが入った青汁も要注意です。
④食物アレルギーのある人
青汁の主な原料は、ケールや明日葉、大麦若葉、ゴーヤ、熊笹などですが、「100%●●のみ」とうたっている青汁でない限り、複数の原材料が使われている可能性があります。
青汁がアレルギーに効果的と言われていますが、これは食物繊維が胃腸を整えてくれるから。
原料そのものにアレルギーがある場合は、避けるべきです。青汁に限ったことではありませんが、アレルギーがある人はパッケージの表示は必ずチェックするようにしてください。
⑤C型慢性肝炎の人
慢性C型肝炎の人は肝臓に鉄を貯め込みやすくなっています。鉄分は肝臓で代謝されるため、肝臓の働きが弱く鉄をため込んでしまうと活性酸素が活発化して、肝臓の炎症や肝硬変、肝臓がんなどを発症する原因になってしまいます。
特に、大麦若葉は貧血気味の方には嬉しい鉄分豊富な野菜ですが、C型慢性肝炎の方は控えるべき。
ここまで全て当てはまらなかった人に青汁はおすすめ!
豊富な栄養素ゆえに取らない方がいい方もいますが、該当しない人には青汁は優れた健康効果を発揮してくれます。
栄養補給はもちろん、健康が気になる方にはぜひ日常的に摂り入れるのがおすすめです。
青汁の効果は多岐にわたります。健康効果で注目したいのがこの3つです。
①デトックス効果でため込まない
体に悪影響を及ぼしたり、老化の原因と言われる活性酸素を除去する抗酸化作用と殺菌効果が期待できます。
また、食物繊維が便秘解消し、カリウムが塩分を排出するのでむくみ解消の効果もあり「毒素を排出できるからだ」へ導いてくれます。
老廃物を貯めこまない=栄養を摂り入れやすくなり、病気を遠ざけるといえるのです。
②血液をサラサラに!
コレステロールや中性脂肪が気になる方は青汁がおすすめです。
青汁には血液がドロドロの状態を引き起こす血液中の脂肪分を排出する働きが期待できます。
生活習慣病や動脈硬化・高血圧・心筋梗塞など血液に関わる病気の予防にもつながります。
また血行がよくなると脂肪を貯めこみにくくなり冷えの解消や免疫アップも期待できるのです。
③腸内環境を整える
食物繊維たっぷりの青汁は、腸内環境を整えてくれます。
第二の脳と言われる胃腸は、人体を健やかに保つ機能を多く持っています。
胃粘膜を保護し、胃腸の働きを助けることで必要な栄養素を摂り入れたり、血流が促進されるため免疫力が付いたりと、いいことづくめ!
健康維持のために原材料ごとの一押しの青汁はこちら!
青汁の健康効果は、その主原料によって異なります。3大原材料と呼ばれる、大麦若葉、ケール、明日葉のおすすめはこちらです。
大麦若葉でおすすめの青汁はリッチグリーン
血糖値上昇を抑制するSOD酵素に注目!
リッチグリーンは幻の大麦若葉と呼ばれる「赤神力(あかしんりき)」を主原料にした青汁です。栄養たっぷりの若葉を採取しそのまま絞った生きたままの酵素と栄養素が取れます。
大麦若葉に含まれるSOD酵素は血糖値の上昇を抑制する効果があり、血液もサラサラに。豊富なβ−カロテンが皮膚や粘膜を丈夫にしながら免疫力を高め、ビタミンBが疲労回復に役立ちます。
大麦若葉は癖がなく、飲みやすいのも特徴。美味しく続けることができます。
明日葉でおすすめの青汁はふるさと青汁
脂肪燃焼を高め内臓脂肪を減少させるカルコン
明日葉には強い抗酸化作用と血液の流れをよくするなど、さまざまな健康効果が期待できるカルコンが含まれています。カルコンは脂肪細胞に直接作用し脂肪を燃焼してくれる効果が!
カルコンは根に栄養が多く含まれています。「ふるさと青汁」は八丈島産の明日葉が根っこまで丸ごと使った粉末青汁。健康とダイエットを効率よく実現したい人に試してほしい青汁です。
ケールでおすすめの青汁はサンスター健康道場 粉末青汁
強い抗酸化作用で若返りを促すメラトニン
栄養価は非常に高く「野菜の王様」と呼ばれているケール。活性酸素の除去や免疫機能の向上を促す「若返りホルモン」と呼ばれるメラトニンが含まれているのも特徴です。
そんなケールを中心に、ブロッコリー、明日葉、大麦若葉、モロヘイヤと、青汁のスター選手がたっぷり入ったのが「サンスター健康道場粉末青汁」。単品原材料の青汁とは違う複合的な効果を期待する人におすすめの青汁です。
青汁を飲んではいけない人まとめ
青汁を飲んではいけない人は、治療や加療が必要な人ということがわかりました。しかし、それは優れた栄養効果によるもの。
医師に指示されるほど体を崩してしまっているならば、青汁のみならずほかの食品も注意する必要があります。
青汁は、健康を維持するのに効果的な健康食品です。未然に病気を防ぐためにも、いますぐ青汁を始めましょう。
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