歩くと体が痛い…
背中が曲がってきて背が小さくなった気がする…
腰や背中に重い痛みを感じる…
そんなことに悩んでいませんか?
年を重ねるとこれまで丈夫だと思っていた骨が気づかぬうちに弱くなっていきます。
その原因の1つに挙げられるのが「骨粗鬆症」です。特に、女性が気をつけなければならない病気の1つで、今や50代以上の女性の3人に1人が骨粗鬆症といわれています。
「でも、私はカルシウムをとってるから大丈夫!」と思っている方ちょっと待ってください!
骨を丈夫に保つためには、カルシウムだけ摂っていればいいわけではないんです!
カルシウム同様、ビタミンKも骨の形成に関与しており重要な栄養素になります。
そして今や野菜不足解消や便秘解消など私たちの健康をあらゆる側面でサポートしてくれる青汁。もちろん青汁にもビタミンKが含まれています。
そんな青汁に含まれているビタミンKの効果・効能について詳しくみていきましょう!
そもそもビタミンKって何?
ビタミンKとは脂溶性ビタミンの1つです。水溶性のビタミンよりかは摂りやすく、通常の食事をしていれば、不足する事はありません。
体の中では主に脂肪組織や肝臓に貯蔵されていて、血液凝固の促進や、骨の形成に関与しているビタミンです。
ビタミンKには緑黄色野菜に多く含まれる「ビタミンK1」と私たちの体の中で腸内細菌によって作られたり、チーズなどの動物性食品に含まれている「ビタミンK2」がありますが、私たちの体の中での働き的には一緒です。
では、そんなビタミンKですが不足するとどんな症状が現れるのでしょうか?
ビタミンKが不足するとどうなるの?
ビタミンKが不足すると私たちの体には次のような症状が見られます。
①血が止まりにくくなる
ビタミンKが不足すると、血液を凝固させる働きが低下するので、「鼻血が出やすくなる」「けがをした時に血が止まりにくくなる」などの症状が見られます。
ひどい状態だと胃腸からの出血が止まらなかったり、女性だと月経過多などの症状が起こります。
また、新生児が不足した状態になると、消化器官から出血して、黒っぽい便が出る新生児出血(新生児メレナ)や頭蓋内出血がおこり、命が失われる事もあります。
②骨の形成がされにくくなり、骨がもろくなる
ビタミンKには、骨にカルシウムを沈着させて、骨を丈夫にする働きがあります。
逆に、ビタミンKが不足するとカルシウムが骨に取り込まれなくなり、骨がもろくなってしまうのです。
さらにそれが進行してしまうと骨粗鬆症になり、骨折しやすくなってしまいます。
不足すると血が止まりにくくなったり骨がもろくなったりするビタミンKですが、私たちの体にとって重要な役割を果たしてくれています。
では、ビタミンKの効果や効能についてみていきましょう。
ビタミンKの効果・効能
ビタミンKには次のような効果・効能が期待できます。
①血液を固めて止血してくれる
私たちがけがや内出血などをした時に、時間がたつと自然と血が止まりますよね。それは血液凝固因子のトロンビンという物質の働きによるものなんです。
どうやって血が止まっているかというと、私たちは出血がおこると、血液の中に含まれるフィブリノーゲンという物質が、不溶性のフィブリンという物質に変わって血液がゼラチン状になる事によって血液が凝固します。
そのフィブリノーゲンからフィブリンに変化させる時に必要になるのがトロンビンという物質です。ビタミンKはこのトロンビンの前駆体のプロトロンビンを肝臓で作る時に必要不可欠な成分なのです。
②血液が固まるのを防いでくれる
先ほど、血液が固まるのに必要不可欠と書きましたが、血液の凝固を防ぐのにもビタミンKが関係しています。
私たちの体の中で、血液は出血している所以外は正常に流れていなければいけません。ビタミンKは血液の凝固を防ぐ物質の生成にも関与していて、血液の凝固だけでなく、血管の中で血液が凝固しないようにするのにも働きかけています。
ビタミンKのおかげで、体の中の血液は正常に流れていて、出血した際は血液を固めてくれているんですね。
③骨の健康を保ってくれる
ビタミンKには骨の健康を保つ働きもあります。私たちが食事などから摂ったカルシウムは腸から吸収されて、そのほとんどが骨や歯のもととなり、骨の中に貯蔵されます。
ビタミンKには、カルシウムを取り込む時に必要なオステカカルシンという物質の働きを活性化してくれる働きがあります。
また、骨にカルシウムを取り込んでくれるだけでなく、骨からカルシウムが排出されるのを防いでくれる働きもあります。
では、ビタミンKの働きを知った上でどんな食材に多く含まれているのか見ていきましょう。
ビタミンKを多く含む食材
ビタミンKは腸内細菌のような微生物から作られているので、納豆などの発酵食品に多く含まれています。この他に、ほとんどの野菜、特に緑黄色野菜に多く含まれているので、普通の食事をしていれば、不足する事はないでしょう。
ビタミンK 可食部当たりの成分値(μg) | |||
---|---|---|---|
野菜 | 加工食品・その他 | ||
モロヘイヤ |
生640・茹で450
|
糸引き納豆 |
600
|
春菊 |
生250・茹で460
|
ひき割り納豆 |
930
|
にら |
生180・茹で330・炒め220
|
乾燥わかめ素干し |
660
|
小松菜 |
生210・茹で320
|
乾燥わかめ水戻し |
120
|
ほうれん草 |
生270・茹で320・炒め510
|
めかぶわかめ(生) |
40
|
ブロッコリー |
生160・茹で150
|
唐揚げ |
45
|
やはり緑黄色野菜や発酵食品に多い事がわかりますね。では次に、ビタミンKを摂るにあたって、気をつけなければいけない人、効率よく摂る方法を見ていきましょう。
ビタミンKを摂取する時に気をつける事
ビタミンKを摂取するにあたって気をつけなければいけない事を見ていきましょう。
①「ワーファリン」を飲んでいる人は注意が必要
ワーファリンとは血栓症や心室細動(不規則な心拍動)などの患者さんに処方される高血液凝固薬(血液を固まりにくくする薬)の事です。
ビタミンKの血液を固めるという作用が、ワーファリンの血液を固まりにくくするという作用を邪魔してしまう恐れがあるので、ワーファリンを飲んでいる人は、ビタミンKを多く含んでいる緑黄色野菜の食べる量に気をつけなければいけません。
②新生児は特にビタミンK不足に注意
新生児の場合、腸内細菌がいないので腸内細菌からビタミンK2が作られません。つまり、ビタミンK不足になりやすいです。
ですが、現在は病院で生まれた時に「ビタミンKシロップ」が処方されたり、粉ミルクの中にビタミンKが含まれているので、心配は少ないでしょう。
母乳で育児しているお母さんは積極的に摂ってもいいでしょう。
③抗生物質を飲んでいる人も注意
抗性物質を長期間飲んでいると、腸内細菌が無差別に攻撃されて、腸内細菌から合成されるビタミンK2が少なくなり、結果ビタミンKが不足する場合があります。
④閉経後の女性は積極的にビタミンKを摂取するのがおすすめ
閉経後の女性は、女性ホルモン(エストロゲン)が減少するので骨密度が低下して、骨粗鬆症になりやすいと言われています。この時に、血液中のビタミンKの濃度も低下するので、積極的にビタミンKを摂取する必要があります。
ビタミンKを効率よく摂るには
油を使って調理して吸収率アップ!!
ビタミンKは脂溶性ビタミンなので、油に溶けやすく、油と一緒に摂ると吸収率が高くなります。油で炒めたり、ドレッシングやマヨネーズなどと一緒に食べると食べやすいですね。
また、ビタミンKは熱に強いので、加熱調理をしても壊れる事はありません。特に野菜は加熱する事によって、カサが減るので1度にたくさんの量を食べる事が出来るので、おすすめです。
では、私たちは1日にどれくらいのビタミンKを摂取すればいいのでしょうか?
ビタミンKの1日の目安量
ここではビタミンKの目安量を年齢別に見ていきます。
年齢 | 目安量(μg/日) | |
---|---|---|
男性 | 女性 | |
0~5ヶ月
|
4
|
4
|
6~11ヶ月
|
7
|
7
|
1~2歳
|
60
|
60
|
3~5歳
|
70
|
70
|
6~7歳
|
85
|
85
|
8~9歳
|
100
|
100
|
10~11歳
|
120
|
120
|
12~14歳
|
150
|
150
|
15~17歳
|
160
|
160
|
18~29歳
|
150
|
150
|
30~49歳
|
150
|
150
|
50~69歳
|
150
|
150
|
70歳以上
|
150
|
150
|
妊婦
|
-
|
150
|
授乳婦
|
-
|
150
|
青汁の原材料の中で1番ビタミンKを含んでいるのは?
青汁の代表的な材料である明日葉・ケール・大麦若葉の中で1番ビタミンKを含んでいるのはどれなんでしょうか?それぞれの栄養素を比較してみましょう。
それぞれ粉末100g当たりの数値を示しています。
栄養素 | ケール | 明日葉 | 大麦若葉 |
---|---|---|---|
食物繊維(g)
|
3.7
|
5.6
|
47.2
|
βーカロテン(μg)
|
2900
|
5300
|
12000
|
ビタミンB1(mg)
|
0.06
|
0.1
|
0.8
|
ビタミンB2(mg)
|
0.15
|
0.24
|
2.03
|
ビタミンB6(mg)
|
0.16
|
0.16
|
0.96
|
ビタミンC(mg)
|
81
|
41
|
117
|
ビタミンE(mg)
|
2.4
|
2.8
|
7.7
|
ビタミンK(μg)
|
210
|
500
|
3320
|
カルシウム(mg)
|
220
|
65
|
500
|
ビタミンKのところを見てみると、大麦若葉の数値が圧倒的に高いのがわかります。また、ビタミンKと一緒に摂るとよいとされるカルシウムも大麦若葉が1番多いですね。
大麦若葉青汁の中で特におすすめがリッチグリーン
たくさん種類がある青汁の中で大麦若葉にこだわって作られているのが「リッチグリーン」です。「リッチグリーン」の特徴についてまとめてみました。
①特別な国産大麦若葉を使用して作っている
リッチグリーンは幻の大麦若葉だと言われる「赤神力(あかしんりき)」を原料に使っています。この赤神力は農薬を使わずに、丹念に育てられています。
②青汁の中の酵素が生きている
リッチグリーンは、ビタミン・ミネラル・ポリフェノール・酵素などの有用成分たっぷりの「赤神力」の若葉を新鮮な状態で生搾りし、酵素が生きたまま独自の活性保存製法で粉末化しているので、大麦若葉の酵素をそのまま摂る事が出来ます。
③保存料・着色料未使用で作られているので口当たりが優しい
この青汁は保存料・着色料を使わずに作られているので、素材本来のナチュラルな味に仕上がっています。口当たりも優しく、とても飲みやすい青汁となっています。
青汁を飲んでビタミンKを摂ろう!
これまで、ビタミンKの効果や効能、不足した時に起こる症状を見てきて、私たちが生きていくのに欠かせない血液の重要な役割に関係していたり、骨の健康を維持するのにも必要だったりと、私たちにとってとても重要なビタミンである事がわかりました。
ビタミンKだけを摂るのを目的としているのなら普通の食生活で補う事が出来るでしょう。しかし、一緒に摂るとよいと言われるカルシウムなど、他の栄養素も一緒に摂ろうとすると大変です。
そんな時には、青汁を飲んで、ビタミンKだけでなくカルシウムやいろいろなビタミン・ミネラルも一緒にとって健康な体を手に入れましょう!!
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