便秘気味でなんだかすっきりしない、野菜不足で肌も荒れがち、お腹の調子もよくないなどの悩みを抱えている方も多いのではないのでしょうか?
これらの症状を改善するために青汁やオリゴ糖を検討しているけれど、これらの成分がなぜ効果があるのが疑問に思う方もいるのでは?
今回はそんな方にも注目していただきたいオリゴ糖が添加されている青汁について紹介します。
青汁選ぶならオリゴ糖入り!?そもそもオリゴ糖って?
オリゴ糖とは?
オリゴ糖とは主に整腸作用を目的とした砂糖の代わりとなる甘味料です。
当初は虫歯になりにくい甘み成分として開発されたオリゴ糖ですが、現在では様々な作用を持つことも知られているため、オリゴ糖は粉やシロップの形状で販売されているだけでなく、様々な食製品にも添加されています。
砂糖とオリゴ糖は何が違う!?
オリゴ糖は砂糖とは違いおなかの調子を整える作用があり、その作用は国によって認められています。
通常、砂糖は小腸で吸収されますが、オリゴ糖は胃や小腸では消化されずにそのまま大腸へたどり着き、腸内環境を整えるサポートをしてくれるのです。
オリゴ糖の種類
そんなオリゴ糖は実は、1000を超える種類が存在しているんです。
これら全てのオリゴ糖はブドウ糖や果糖といった単糖が複数結合してできているということが共通していており、
その中でも
・大豆オリゴ糖
・フラクトオリゴ糖
・乳果オリゴ糖
・ガラクトオリゴ糖
・キシロオリゴ糖
・イソマルトオリゴ糖
上記は消費者庁がおなかの調子を整えるオリゴ糖として承認しています。しかし、これらのオリゴ糖も種類によって下記のように摂取目安量が異なっています。
区分 | 関与成分 | 一日摂取目安量 | 表示できる保険の用途 | 摂取上の注意事項 |
---|---|---|---|---|
II(オリゴ糖) | 大豆オリゴ糖 | 2g~6g | ○○(関与成分)が含まれておりビフィズス菌を増やして腸内の環境を良好に保つので、おなかの調子を整えます。 | 摂り過ぎあるいは体質・体調により おなかがゆるくなることがありま す。 多量摂取により疾病が治癒したり、 より健康が増進するものではありま せん。 他の食品からの摂取量を考えて適量 を摂取して下さい。 |
フラクトオリゴ糖 | 3g~8g | |||
乳果オリゴ糖 | 2g~8g | |||
ガラクトオリゴ糖 | 2g~5g | |||
キシロオリゴ糖 | 1g~3g | |||
イソマルオリゴ糖 | 10g |
オリゴ糖の種類と違い
大豆オリゴ糖
大豆から作られる天然由来のオリゴ糖であり、甘味度が高いため甘味料として使われることが多いです。
フラクトオリゴ糖
通常の砂糖のショ糖を原料に作られているため、砂糖に近い甘味を持っています。耐熱性は砂糖と同じくらいですが、酸には弱い性質があり、また、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルの吸収を促進する作用も持っています。
乳果オリゴ糖
乳糖とショ糖を原料として作られており、乳製品を中心に使用されています。
ガラクトオリゴ糖
乳糖を原料に作られており、酸や熱に強いため、キャンディーやお菓子類といった商品にも利用されています。また、ガラクトオリゴ糖はもともと母乳にも含まれているため、乳製品にもよく利用されています。
キシロオリゴ糖
トウモロコシの芯から得られるオリゴ糖で、このオリゴ糖はごく少量で腸内のビフィズス菌の増殖を促進すると言われています。キシロオリゴ糖は熱や酸に安定しているだけでなく吸湿性も少ないためタブレット、顆粒といった食品によく使用されています。
イソマルトオリゴ糖
原料はデンプンで、醤油や味噌などに含まれています。熱や酸に強いですが、小腸内である程度消化されてしまいます。また、腸内のビフィズス菌を選択的に増殖させるため摂取目安量が10gと多くなっています。
青汁とオリゴ糖の相性は?
青汁に含まれている食物繊維とオリゴ糖を一緒に摂ることで作用の相乗効果があるんです!
オリゴ糖と同様の効果を持つ善玉菌を増やす食材と一緒に食べることは単体で摂取するよりも高い効果が得られることが報告されています。
青汁の成分である食物繊維はオリゴ糖と同様に大腸まで消化されずに届き、善玉菌のエサになります。
また、食物繊維はオリゴ糖にはない便の量を増やすという効果もあるため、オリゴ糖だけの使用の時よりも便秘解消の期待が高まるのです。
青汁との相性抜群!オリゴ糖の知られざる3つの効果
①お腹の中からスッキリ“整腸作用”
(出典:ラ・シンシア株式会社)
オリゴ糖はおなかの調子を整えるために働いています。
口から体中に入ったオリゴ糖は、胃や小腸では消化されずそのまま大腸へたどり着きます。
大腸には病気の免疫力を高める善玉菌や有害物質を作り出す悪玉菌が存在しているのですが、オリゴ糖は善玉菌であるビフィズス菌のエサとなりビフィズス菌の増殖を助けます。
ビフィズス菌が大腸内で増殖することによって、悪玉菌の増殖を抑えることができるため腸内環境は整えられるのです。
②砂糖よりも“低カロリー”
(出典:グリーンポプリ株式会社)
砂糖が4kcal/1gに対してオリゴ糖はその半分の約2kcal/1gのため血糖値の急激な上昇も起こさないことが知られています!
オリゴ糖は口から摂取されたあと、消化分解されずに大腸まで到達し、そこで善玉菌に代謝され短鎖脂肪酸という物質を生み出します。
この短鎖脂肪酸が大腸のエネルギーとなり働き、その際にかかるエネルギー量は通常の糖の消化に比べて少ないのが特徴です。
しかし、オリゴ糖の甘味度は砂糖よりも低いものが多いので、オリゴ糖を使いすぎてしまうとせっかくの低カロリーの効果がなくなってしまうため注意も必要なんです。
③“虫歯”になりにくい甘味料
元々、オリゴ糖は虫歯になりにくい甘味料として開発された物質なんです!虫歯の原因は、ミュースタンス菌という虫歯の原因菌が食べ物に含まれている糖質を材料として酸を作り、この作られた酸が歯の成分を溶かしてしまい、虫歯ができてしまいます。
しかし、オリゴ糖はそのミュースタンス菌の生育には利用されないため、糖の代わりにオリゴ糖を使用することは虫歯を予防する一つの手段として効果的なんです。
副作用や安全性が心配…青汁やオリゴ糖を飲む際の注意点
オリゴ糖は国が安全性を承認している成分ですが、摂りすぎは体質、体調によりおなかがゆるくなることもあるのです。
そのため、オリゴ糖のそれぞれの成分ごとに1日の目安摂取量も定めてられているのです。便秘だからといって、過度なオリゴ糖の摂取には注意しましょう。
オリゴ糖入りのおすすめ青汁3選
極の青汁
サントリーから発売されている“極の青汁”は産地、品種、農法にこだわりを持って選び抜いた国産素材の大麦若葉、明日葉をベースとして作られている青汁です。
そこに、野菜の吸収量をアップさせるためにポリフェノールの“ケルセチン”を配合しているだけでなく、フラクトオリゴ糖も配合されています。
ふるさと青汁
“ふるさと青汁”は八丈島産の明日葉の葉、茎、根っこまでが使用されているため、明日葉特有のポリフェノール成分であるカルコンやミネラルのカリウムが豊富に含まれている青汁です。
明日葉の根っこには食物繊維が多く含まれていることが知られていますが、この商品には水溶性食物繊維の一種である難消化性デキストリンと整腸作用があるオリゴ糖も含まれているのです。
ユーグレナファームの緑汁
“ユーグレナファームの緑汁”にはジェット機のバイオ燃料としても注目を浴びているユーグレナが使用されています。このユーグレナはワカメや昆布と同じ仲間ですが、動物と植物の両方の性質を持つだけでなく、59種類の栄養素も持っているのです!
また、そこに水溶性食物繊維の一種であるイヌリンや整腸作用のあるイソマルトオリゴ糖なども添加されています。
お腹すっきり!青汁とオリゴ糖で内側からすっきりしよう
腸内環境を保つことは、免疫力を高めたり、お肌の調子を良くしてくれるなど多くの利点があります。
その際には青汁に含まれる食物繊維と整腸作用のあるオリゴ糖の両方が含まれているオリゴ糖添加入り青汁を使用してみてはいかがでしょうか。