青汁のイメージは、野菜がたっぷりと入って栄養価が高く健康によさそう!というものだと思います。
確かに青汁は栄養価が高いですが、アレルギーの症状を持っている人には、成分の中身も気になるはず。
青汁は体に良さそうだけれど、アレルギーの反応が怖い…。
実際に青汁に対するアレルギーはあるのでしょうか?
青汁を飲むとアレルギー反応がでるって本当!?
一度でもアレルギーが出たことがあるなら、食べ物や環境に対して気になることも多いのではないでしょうか?
アレルギーの原因は実に多岐にわたります。アレルギーの原因となる物質は「アレルゲン」と呼ばれ、卵や甲殻類などの食物のアレルギーはもちろん、金属アレルギー、花粉や稲などの植物、ハウスダウト、ダニ、ネコや犬などの動物など人によってさまざま。
中にはプラスチックに反応したり、水に反応するひとも…。複数のアレルギー持ちであることも珍しくありません。
昔より環境的に清潔になったことで免疫力が落ちていることも原因となり、日本人の3人に1人はなんらかのアレルギーを持っているデータもあるほど悩んでいる人が増えています。
食物アレルギーの原因の多くはタンパク質。特定の食べ物に含まれるタンパク質が消化吸収されず分子が大きいまま腸に到達してしまうと、それを異物とみなして抗原抗体反応を起こします。
じんましんやそれに伴うかゆみなどの皮膚に症状にあらわれて、ひどいときには消化器や呼吸器などに症状が出たり、全身性症状がみられる場合もあるため注意が必要です。
乳・卵・小麦・そば・落花生・エビ・カニは義務品目特定原材料として、原材料の表示が義務づけられています。
アレルギーの症状と原因ってナニ?
そもそもアレルギーが発症する原因は、人間に備わった“防衛機能の誤作動”によるもの。
体内に入ってきた異物を排除するための防御機能が、過剰に反応して起こります。
アレルゲンが体内に入ってくると、これを体外に出そうと「IgE抗体」というタンパク質が作り出されます。
このIgE抗体は、皮膚や粘膜に多くあるマスト細胞の表面に待機しています。
再び同様のアレルゲンが侵入してIgE抗体のアンテナにひっかかり結合したとき、マスト細胞の中に納まっていたヒスタミンなどの化学物質が一気に放出されて、蕁麻疹やくしゃみなどのアレルギー症状を引き起こすのです。
アレルギーの原因はさまざまで、遺伝により体質的に持っている場合と、ストレスや環境などが引き金となって発症することがあります。
アレルギーの発症の原因例
・遺伝
・免疫力の低下
・アレルゲンとの接触
・大気汚染
・喫煙
・感染
・ストレス など
アレルギー症状の改善するにはどうすればいいの?
アレルギーは一度発症したら治療が難しいとされ、特に大人になってから発症した場合は症状が重篤化しないようにアレルゲンとの接触を防止するか、出てしまった症状に対する対処療法が基本。
以前はアレルゲンとなる食材を除去することで症状を出さないようにしていましたが、現在は医師の指導の下少量ずつ摂取することで積極的に耐性を獲得する減感作療法が確立されつつあります。
いずれにしても、自己判断は禁物。専門医の診断と治療を受けるのが大切です。
青汁を飲むとアレルギーなどの副作用ってあるの?
青汁を飲むとアレルギー反応が出る可能性を否定できません。
例えば、青汁の主成分としても使われている大麦若葉も栄養豊富な食材ではありますが、“大麦”であるため小麦アレルギーの人が飲めば反応が出る可能性があります。
ただ、青汁に限らず、アレルギーはどの食材でどれほどの症状が現れるかは人それぞれなので、どんな食材でも注意が必要です。
昔と比べ生活環境が整って清潔になった現代では数々のアレルゲンや細菌に対する免疫を作る機会が減って、IgE抗体のできにくい体質を持つこと自体が難しくなっています。
だからこそ、抵抗力のある強い体を積極的に作る工夫をしていくことが、今ある症状のためだけでなくこれからのアレルギー対策としても大切。
体の中から整えていくことが重要になってきます。
青汁に含まれる気をつけるべき成分は?
アレルギーがある人はぜひ、パッケージの成分表や原材料をチェックしましょう。
先述の大麦若葉や大豆などはよく青汁に含まれている成分になります。
また、ケールなどの青汁は青臭さが残り飲みにくいため人工甘味料を使用している場合があり、化学物質に反応してしまうこともあり得ます。
心配な場合は、ぜひ医師に相談してから飲むようにしましょう。
アレルギーの症状は、すぐに出る場合と半日以上たってから出てくる場合とあるので、心配な方は少量から試すことがおすすめします。
青汁でよく使われるアレルギーの出やすい食品
・大麦
・大豆
・果物(キウイ、バナナ、オレンジ、りんごなど)
・化学調味料
・保存料 など
逆に青汁はアレルギー体質の改善に効果があるといわれる3つの理由
食物アレルギーの心配がある人は注意が必要ですが、食材にアレルギーの心配がない場合は青汁は体質改善におおいに役に立つことがわかっています。
①食物繊維でIgE抗体をコントロール
腸内の悪玉菌が増えると「IgE抗体」が増加し、アレルギーが出やすくなります。
青汁に豊富に含まれている食物繊維で悪玉菌の腸内環境を整えると、異物の侵入に過剰に反応するこのIgE抗体の生産量を抑えることができるといわれています。
②青汁のスーパー食材ケールが体質改善へ導く
ケールの成分の中にみつかった「フラボノール配糖体」や「糖脂質」という2つの成分にはアレルギー性疾患の緩和する働きがあります。
アレルギーの原因物質インターロイキン-4の分泌を抑え、花粉症、ハウスダスト・ダニなどによるアレルギー緩和に効果が期待されています。
③ビタミン・ミネラルで体内デトックス
栄養豊富な青汁は効率的に体質改善するのに役に立ちます。
大麦若葉などに多く含まれるビタミンB6には、免疫機能を正常化し、ビタミンCにはアレルギー症状を起こすかゆみ成分であるヒスタミンの生成を抑える働きがあります。
アレルギー体質を改善・予防するならケールの青汁がおすすめ!
ケールはその豊富な栄養素から「野菜の王様」の異名を持つスーパー食材。主原料として使われている野菜の一つです。
ケールには「フラボノール配糖体」や「糖脂質」という2つの成分にはアレルギー性疾患の緩和する働きのある成分があることは先述しましたが、アトピー性皮膚炎を悪化させる、好酸球の数を減らす作用があることも発表されています。
食物繊維の量も多く、免疫力を高める効果にすぐれるビタミンCもたっぷり含まれているケールは、アレルギーで悩む人の救世主となるかもしれません。
特におすすめはファンケルの本絞り青汁ベーシック
「本絞り青汁ベーシック」は、土づくりからこだわったケールをそのまま搾汁したケール100%の青汁。
ファンケル独自のミネラル農法で栽培されたケールは通常の土壌から育てたものよりも苦みやエグみが抑えられ、飲みやすいのがポイント。
ケール本来のパワーを引き出すべく、着色料や食塩、保存料や香料といった添加物を一切使わず作られているので、ケール本来のパワーを試したい人におすすめです。
食物アレルギーに気をつけながら、青汁習慣で悩み解消へ!
アレルギー体質の人にとっては、少しでも症状を緩和できる方法は試してみたいもの。
しかし、アレルギー改善のための近道は、現代医療ではまだ見つかっていません。
青汁はサプリメントでも薬剤でもないので、すぐに効果を実感できないかもしれませんが、毎日青汁を飲むことで、過度なアレルギー反応を起こさないような体に導くことができます。
食物アレルギーに注意をしながら、また医師に相談しながら、今の辛い状況を少しでも緩和するために青汁習慣をはじめてみては?